「CCI」って?オシレーター系インジケーターを使ってみよう!

  • 27/12/2022
  • FX
FX,トレード

FXの相場を予想するには、移動平均線などのインジケーターを利用するのが効果的です。
インジケーターにはテクニカル系とオシレーター系の2種類があり、それぞれ有効な使い方が違います。
今回ご紹介する「CCI」というインジケーターは、オシレーター系に分類される指数です。
これによって何が分かるのか、どうやって使ったら良いのか解説していきましょう。

「CCI」って?

CCIは「商品チャンネル指数」と呼ぶこともあり、商品価格の相場を読むために考えられた指数をもとにして作られました。
簡単に言えば、FXの相場を読むために商品の取引相場を参考にするようなインジケーターです。
商品の価格は季節によって高かったり安かったりと、ずっと同じではないですよね。
一年を通して商品価格の推移を見てみると、ある程度の周期性を持って値動きしていると分かるでしょう。
これはFXの相場でも同じで、時期によって上がる時と下がる時が大体決まっていることがあります。
もし例年通りの値動きになっていなかったら、「何かが起きているな」と思いませんか?
CCIを利用すれば、FX相場にある「買われ過ぎ・売られ過ぎ」を見極められるでしょう。

どうして商品市場の価格が参考になるの?

FXは、売り手と買い手の取引によって価格が決まります。
野菜や日用品などの商品も、「商品取引所」という場所で売買され、そのあと卸売市場や卸売業者へと転売を繰り返しながら価格が決まっていきます。
そういう意味では、似たような性質の市場であると言えるでしょう。
実際、取り扱う品目によっては為替の影響を受けるものもあり、商品とFXは多少関係しています。
ただしFXで使うCCIは、実際の商品市場の相場をそのまま使っているわけではありません。
FX用CCIの指標はFXの価格推移によって計算されており、商品市場の値動きとは全く違うものになります。
FXの相場を読むために「野菜の価格から見てみよう!」とスーパーに走る人はいないと思いますが、あしからず・・・(笑)

CCIって結局何なの?

CCIは、簡単に言うと「今までこのくらいの価格推移があったのに、今日はこんな感じ・・・」という平均値とのズレを示すものです。
詳しい計算式はちょっと難しいのですが、その日の高値と安値、終値の平均値と直近14日間の平均値でどれくらいズレが生じているか、みたいなことが分かります。
初心者には計算自体が難しいですし、計算して答えが出たところでイメージがわかないと思います(^_^;)
FXではインジケーターを使うだけで十分なので、CCI数値の割り出し方は気にしなくてOKですよ!

CCIの見方は?「±100」を基準にしよう

CCIは、買われ過ぎと売られ過ぎを判断するために使います。
インジケーターが表示されている場所の、右端を見てください。
縦線の数値のところに「100」「-100」と出てくると思います。
価格が100を超えていたら、買われ過ぎの状態です。
価格が-100より低くなっていたら、売られ過ぎの状態だと判断できます。
買われ過ぎ・売られ過ぎということは、近いうちに価格が逆転すると予想できるでしょう。
そのため、CCIは逆張りをするための指標として使われています。

買いのシグナルを見つけるには?

それでは実際に、CCIからエントリータイミングを見計らってみましょう。
まずは買いのシグナルから見てみますね。
CCIの価格が次のようになったら、買いで注文するべき時です。

①-100以下になっている
②-100から0以上へ上昇した
③相場は下落し安値を更新し続けているが、CCIが-100を起点に上昇している

①の場合、売られ過ぎの状態なので価格が戻ってくる可能性があります。
②の場合は①を決定づけるような状態で、これから価格上昇するのが現実的になったと言えるでしょう。
③も実際の価格は下落しているが、実は買い相場への準備段階であることを示唆しています。

チャート

売りのシグナルを見つけるには?

次に売りのシグナルを見つけていきましょう。
買いシグナルとは逆の数字に注目です。

①+100以上になっている
②+100から0以下に下落した
③相場は上昇し高値を更新しているが、CCIは+100から下落している

①~③のシグナルが示す意味についても、買いの場合とは逆になります。

±100の基準があてにならない場合も・・・

相場によっては、CCIの数値が300を示すこともあります。
この場合、先ほどの買いシグナル・売りシグナルの判断があてにならないかもしれません。
CCIだけに頼るのではなく、チャートパターンや他のインジケーターを併用してエントリータイミングを見つけましょう。

レンジ相場の時はどうする?

FXでは、期間中の8割がレンジ相場になると言われています。
トレンドが分かれば相場を予想しやすいのですが、FXで扱う法定通貨はそれほど大きな値動きが起こりにくいでしょう。
CCIは、どっちつかずの状態が続くレンジ相場でも有効な手法です。
ただし、レンジ相場に勝つには水平線ラインとの併用が必要になります。

水平線ラインをおさらい!

レンジ相場でCCIを使う前に、水平線ラインについておさらいしましょう。
水平線ラインは、チャートで横一直線に引かれた線です。
ローソク足に対し、下から上がってきた価格を止めるようにして引かれる線を「レジスタンスライン」といいます。
反対に上から落ちてきたローソク足を止めるようにするのが「サポートライン」です。
実際は高値を2つか3つ結んだものをレジスタンスラインとして引き、安値を2つか3つ結んだものをサポートラインとして引きます。

レンジ相場でCCIを使ってみよう!

レンジ相場で買われ過ぎ・売られ過ぎを見るために、CCIと水平線ラインを使ってみましょう。

①レンジ相場を囲む

まずはレンジ相場を見つけるところから。
価格に大きな動きがなく、細かく上下を繰り返しているところを見つけます。
それを四角で囲み、分かりやすくしておくのがおすすめです。

②水平線ラインを見る

先ほど作った四角形の、上辺がレジスタンスライン、下辺がサポートラインになります。
ラインに接触した時にエントリータイミングが来ると覚えておいてくださいね。

③CCIを導入

インジケーターからCCIを選択し、チャートに表示させます。
下の方にCCIの画面が出てくるので見てみましょう。
ここで先ほど解説した、買いシグナル・売りシグナルを使います。

④水平線ラインとCCIを見比べる

水平線ラインに接触した時と、CCIのシグナルが重なったタイミングでエントリーしましょう。
サポートラインにローソク足が触れて、なおかつCCIの数値が-100以下になっていたら買いシグナルです。
レジスタンスラインにローソク足が接触、CCIの数値も+100以上になっていれば売りシグナルと見て良いでしょう。

CCIだけの場合より、水平線ラインを併用した方がより信憑性が高くなります。
逆に言えば、レンジ相場で水平線ラインだけを参考にしていた人は、CCIを使うことでより正確な判断ができるということですね。
インジケーターの複数利用でリスク回避したい人は、この組み合わせを取り入れてみると良いでしょう。

トレンド相場の時はトレンドラインを引こう!

今回はレンジ相場でCCIを使う方法を解説しましたが、トレンド相場でも有効な手法です。
トレンド相場の時は、水平線ラインではなくトレンドラインを引きましょう。
ローソク足の安値を結んだ線を「上昇トレンドライン」、高値を結んだ線を「下降トレンドライン」といいます。
CCIと併用して、トレンドラインを引けばエントリータイミングを見つけることができますよ。

 

商品市場の動きをサイクルとして見るCCI。
これをFXにも利用しようと考えるなんて、意外性があるけど理にかなっているかも!
エントリータイミングの正確性を上げる材料として取り入れてみたいと思います。

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