2月は確定申告の時期ですね。
FXをやっている人も、一定以上の利益を出した年は確定申告をする必要があります。
ただ所得の申告をするだけでなく、所得に応じた額の税金も納めなければなりません。
何も考えずに稼いでしまうと、思ったより大きな額の税金を取られてしまうかも・・・。
今回は初心者のうちから知っておきたい、FXの税金対策について学んでいきましょう。
いくら稼ぐと申告が必要になるの?
確定申告は、
「しなければならない人」
「した方がお得になる人」
「しなくて良い人」
の3通りがあります。
・確定申告をしなければならない人
年収2,000万円以下の給与所得者、一般的なサラリーマンに当たる人は給与と退職金以外で年間20万円を超えた額の所得があると確定申告の対象となります。
家族の扶養に入っている人、例えば専業主婦やフリーターはFXを含めた一定の所得が年間48万円を超えると確定申告が必要です。
さらに個人事業主、年収2,000万円を超えるサラリーマンはFXに関係なく確定申告をしなければなりません。
・確定申告をしなくても良いが、した方がお得になる人
基本的に、年間20万円または48万円を超える利益が出ていなければ、確定申告をする必要はありません。
例えば1年間の損益を計算した時、マイナスになった場合は確定申告をしなくてOKです。
ただ、損失を申告すると税金を節約することができる場合があります。
詳しくは後で解説しますが、確定申告の必要性についてあらかじめ把握しておきましょう。
・確定申告の必要がない人
FXなど、給与以外の所得が年間20万円または48万円を超えない場合で、損失も発生していない場合は特に確定申告をする必要はありません。
申告をしたとしても納税の義務はなく、プラスになったからといって税金が戻ってくるわけでもありません。
ただし、それほど稼げていないうちから利益や経費を計算しておくことは将来役に立つと思います。
次の年から急に20万円以上稼ぐようになるかもしれませんし、早いうちから準備しておくと良いでしょう。
今年のFXはマイナスだった・・・損益計算してみよう
一年間に出た損益は、同じ所得区分に分類されるものなら合算させることが可能です。
例えばFX会社を複数使っている場合、A会社で100万円の利益、B会社で40万円の損失が発生したら、差し引き60万円の利益として申告できます。
この計算を「損益通算」といい、税金対策として有効な方法です。
計算の結果マイナスになれば、納税する必要もなくなりますね。
FXで損失が出た人で、他にも投資をしている場合は損益通算ができないか考えてみましょう。
損益通算で申告額を減らせるなら、確定申告をした方がお得になります。
国内FXと海外FXを併用している人は注意
損益通算は、「同じ所得区分である」もの同士しかできません。
国内FX会社と海外FX会社では税制上、所得の区分が異なります。
国内FXの場合、雑所得のさらに「先物取引に係る雑所得等」に分類されています。
海外FXの場合は、単に「雑所得」です。
それぞれ課税方法や税率が違うため、損益通算はできません。
つまり、国内FXで100万円利益があって、海外FXで40万円損失が出た場合はそれぞれの所得区分で別々の損益として申告しなければならないということです。
国内FXをしている人は・・・
国内FXでトレードしている人は、次の所得と損益通算できます。
・別の国内FX会社
・日経平均先物
・日経225ミニ
・商品先物
上場株式、投資信託は損益通算の対象になりません。
FX以外の投資について、それぞれどんなものかというのはまた今度…
海外FXをしている人は・・・
海外FXの場合は、次の所得が損益通算できます。
・別の海外FX会社
・仮想通貨
・ネット商品販売
・オークション、フリマ販売
・アフィリエイト
・原稿料
国内FXは損益の繰り越しもできる!
国内FXをしている人は損益通算に加え、「繰越控除」も利用できます。
これは海外FXにはない節税方法です。
繰越控除は、損失が発生した場合に使えます。
翌年以降3年間、損失を繰り越すことができるというものです。
具体的な繰越方法について、次で見ていきましょう。
繰越控除をしてみよう
FXを始めた年に、50万円の損失があったとします。
2年目以降は20万円ずつ利益がありました。
この場合、次のような損失繰越ができます。
1年目…50万円の損失
2年目…20万円の利益があるが、前年度分の50万円の損失を繰り越すため30万円のマイナス(20-50=-30)
3年目…20万円の利益があるが、前年度分の30万円の損失を繰り越すので10万円のマイナス(20-30=-10)
4年目…20万円の利益があるが、前年度分の10万円の損失を繰り越すので10万円が所得となる(20-10=10)
この場合は4年目でプラスに転じましたが、たとえ損失が残っていたとしても3年までしか繰り越すことができません。
ただ、しばらくは最初の損失が税金控除に役立つでしょう。
「1年目は利益になるはずがない」と損益計算をしない人もいますが、繰越控除のためにも早いうちから確定申告の準備しておくことが大切です。
FXを始めた年も忘れずに、損益について記録しておいてくださいね。
繰越控除には専用書類が必要
繰越控除を利用する際は、確定申告用の書類に併せて「所得税の確定申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)」という用紙を提出しなければなりません。
また、繰越控除申請から3年間は、FXをしていなくても確定申告をする必要があります。
忘れないように注意してくださいね!
もしかして国内FXの方がお得・・・?
損益通算できるものの数は、国内も海外もそれほど変わらないような気がします。
でも繰越控除ができるかできないかで考えると、国内FXの方が圧倒的にお得のようにも見えますよね。
しかし、税制上で国内FXの方が有利であっても、「どちらが稼げるか」を見れば海外FXの方が上だと思います。
国内FXではたった25倍までのレバレッジしかかけられないのに対し、海外FXでは数百倍の高レバレッジが可能です。
大きな取引になるほど、得られる利益も大きくなるでしょう。
節税を意識している人は、たくさん稼ぐことを悪いことのように考えがちです。
しかし納税対象にならないために「あまり儲けないようにしよう…」というのは本末転倒ですよね(^_^;)
利益を求めることと節税は、バランスが大切です。
まずはとにかく損小利大を目指す。
もし利益に対して税金が多くかかりすぎていると思ったら、損益通算や繰越控除を賢く使って節税に努めましょう。
Aroon(アルーン)ならしっかり利益を狙える!
私が使っているAroon(アルーン)では、300倍のレバレッジがかけられます。
例えば証拠金が10万円しか用意できなくても、レバレッジ300倍をかければ3,000万円分の取引ができるということですね。
レバレッジには失敗した時のリスクがあるといわれていますが、Aroon(アルーン)口座はゼロカットシステムを導入しています。
そのため、たとえ負けても実際に用意した10万円が失われるだけで、3,000万円の借金が残ることはありません。
海外FXでは最近副業としても人気のアフィリエイトや、仮想通貨取引とも損益通算ができます。
FXに限らず、さまざまなビジネスを併用して稼ぎたい人はむしろ海外FXの方が向いているのではないでしょうか。
現在は停止中ですが、かつてはAroon(アルーン)もアフィリエイターを募集していました。
私はいつか復活するのではないかと予感していますが、その時までにしっかり勉強してAroon(アルーン)の口座で利益を上げられるようになっておきたいと思います。
損益通算や繰越控除の方法について、実際に確定申告でどのように記載したら良いかなど詳しい方法は国税庁のホームページを確認しましょう。
自治体でも、時期になると確定申告相談窓口が設置されています。
必要に応じて利用してみてくださいね。