スキャルピングにはこれ!「パラボリックSAR」でチキン利確回避

  • 16/12/2022
  • FX

スキャルピングでFXをしている人は、どんな手法を使っていますか?
ごく短い期間のトレードで、瞬間的な判断が必要なスキャルピング。
感覚を掴むまで、とにかく練習するしかない!という考え方もできます。
でも、ただやみくもに乱れ打ちしていたら資金が減っていく一方です。
トレードができるようになったら、そろそろ効果的な手法を使ってみましょう。
今回は、順張りでスキャルピングする時に役立つインジケーターについて勉強していきますよ。

初心者はチキン利確しがち?どこでエントリー・利確するべきか

エントリーしてから決済するまで、1秒たりとも気が抜けないのがスキャルピングです。
気持ちが焦りやすく、特に利確の時のタイミングを早めてしまう傾向があります。
初心者の場合、少しでも含み益が発生すると「早く利確しなければ・・・」と思いがちです。
しかしチキン利確を重ねているだけのトレードでは、なかなか利益を積み上げていくことができません。
しっかり稼ぎたいのであれば、効果的なタイミングを知ることが重要です。
値動きをじっと見ていてもポイントに気付くのは難しいので、有効なインジケーターを使ってみましょう。

トレンド系インジケーター「パラボリックSAR」

トレンドが発生している時、エントリーと利確のタイミングを図るのに効果的なのが「パラボリックSAR」というインジケーターです。
これはチキン利確の回避や、トレンド転換が予想される時に行う逆張り手法に役立ちます。
開発から40年以上経っていますが、今でも世界中のトレーダーから信頼されているインジケーターです。
これを使えば、より正確なエントリータイミングを見つけることができるでしょう。

パラボリックSARを引いたチャートを見てみよう

パラボリックSARを導入すると、チャートのローソク足の上下に点線が表示されます。
これがパラボリックSARのラインです。
放物線を描きながら、ローソク足の高値と安値をそれぞれつないだようなラインが現れます。
このラインでは、上昇トレンドか下降トレンドかを判断することができますよ。
ローソク足の下の方に出てくるラインは、始まりから終わりまでが右上に向かってつながっています。
これは上昇トレンドを表しています。
ローソク足の上の方に出てくるラインは、右下に向かってつながっていますよね。
これは下降トレンドを表しています。
よく見てみると、ローソク足がパラボリックSARに触れた時、そこで点線が終わっていませんか?
つまりトレンドが終わった、と考えることができます。
このラインを使うと、トレンドの種類(上昇or下降)とトレンドの終わりを判断できるでしょう。
初心者でもパッと一目で分かるので、割と簡単なインジケーターだと思います。

パラボリックSARはトレンドに強し!でもレンジ相場では・・・

パラボリックSARは、トレンドが発生している相場で利用しましょう。
一定期間中にある程度のトレンドが見えてきたら、より正確に把握するためにインジケーターを導入してください。
ただし、あまり値動きがないレンジ相場の時は効果がありません。
値動きがなければパラボリックSARの点線も一直線になるのでは・・・と思いがちですが、小さな値動きでもちゃんとトレンドっぽいラインを描いてくれます。
するとトレンドが頻繁に切り替わっているようにも見え、ダマシに惑わされる原因になるでしょう。
トレンドかレンジ相場か判断してから、パラボリックSARを導入するべきか決めてくださいね。

チャート

どうやってトレードに利用するの?

パラボリックSARは、トレンド中の順張りに利用しましょう。
順張りとは、トレンドに合わせて売買する方法です。
価格が上昇傾向にある時に買い、下落傾向にある時に売ります。
先ほども言いましたが、パラボリックSARを使う前にトレンドが発生しているかどうかを判断することが大切です。
移動平均線を使うと、トレンドの種類(上昇か下降か)とその強さを判断できます。
トレンドの判断には1時間足か4時間足を確認してくださいね。
ここでしっかりトレンドが発生していることを確認したら、パラボリックSARを導入しましょう。
スキャルピングは極めて短い期間のトレンドを把握する必要があるので、エントリータイミングを決める時は5分足か1分足のチャートを使ってください。

順張りでエントリーする!判断基準は?

パラボリックSARを表示させるには、MT4からトレンド系のインジケーターを呼び出し、「Parabolic SAR」を選択してください。
詳しくはお使いのツールを見てみましょう。
ラインが表示されたら、パラボリックSARのラインとローソク足が触れているところを探します。
例えばローソク足の上部に表示されていたパラボリックSARラインとローソク足の高値が触れると、今度はパラボリックSARラインがローソク足の下の方に表示されます。
これがトレンドの切り替わりです。
ローソク足がラインに触れるまでトレンドが継続し続け、パラボリックSARの点線もつながっていますね。
トレンド継続中か、それともトレンドが終わるのか、ここで判断することができます。
エントリーは、ローソク足がパラボリックSARのラインにタッチしてトレンドが転換したそのタイミングで行いましょう。
順張りなので、下降トレンドから上昇トレンドへ転換した時に買い、上昇トレンドから下降トレンドへ転換した時に売ります。

利確ポイントは?1個前のパラボリックSARをチェック

パラボリックSARのラインを見てみると、上昇と下降を繰り返しています。
上昇トレンドから下降トレンドへ、下降トレンドから上昇トレンドへと、交互に切り替わっていますよね。
利確するタイミングを見つけるには、今のトレンドの「1つ前に発生した同じ種類のトレンド」を基準にする必要があります。
例えば上昇トレンドに転換してから買いでエントリーした場合は、1個前のパラボリックSARの上昇トレンドラインを探してください。
次に、そのラインの始まりから終わりまでの値幅を見ます。
エントリーした地点から、その値幅分を加えた価格が利確ポイントです。
例えば1個前の上昇トレンドで、始まりから終わりまで2円上がったとします。
そしたら今エントリーしている価格から、2円上がったところで利確すれば良いということですね。
トレンドはある程度同じくらいの伸び方をするので、前回のトレンドを参考にすると過不足なく利確することができます。
欲をかいてトレンド転換するまで温めすぎて、結局タイミングを逃してしまう人にも効果的でしょう。

逆張りもできる!初心者にはちょっと難しいかも・・・

パラボリックSARは、逆張りでも利用できます。
逆張りとは、トレンドに逆行して売買する方法です。
上昇トレンドで売り、下降トレンドで買います。
ただしトレンド相場というより、レンジ相場に有効な手法です。
レンジ相場ではトレンドの反転が期待できるため、逆の動きをした方が良いという考え方ができます。
逆張りをする時は、レンジ相場の中の上昇トレンド・下降トレンドを利用しましょう。
トレンドが反転するタイミングで、順張りの時とは逆のエントリーをします。
例えば下降トレンドから上昇トレンドの切り替わり時点で売り、上昇トレンドから下降トレンドの切り替わり時点で買えば効果的です。
この切り替わった後のトレンドがレンジ相場を抜ければ、さらにトレンドが反転する可能性があります。
逆張りはそれを期待して行う手法ですが、思った通りになるとは限りません。
初心者には難しいと思いますので、トレンド相場の順張りでトレードした方が良いでしょう。

 

パラボリックSARだけでは心もとないので、チャートパターンの分析も組み合わせるのがおすすめです。
複数の手法を取り入れると、より正確性が増しますよ♪
ただしあれもこれも導入し過ぎないように注意してくださいね。

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