チャートパターンを学ぶべき理由は?テクニカル分析の大切さ

  • 15/12/2022
  • FX
チャート

FXを始めたばかりの人のなかには、
「最近安いみたいだから買っておこうかな」
「そろそろお金が欲しいから売ってしまおう」
というスタイルの人もいます。
効果的なエントリーのタイミングを見計らうこともなく、その時の気分によってトレードしていませんか?
FXで利益を上げていくには、しっかりチャートを分析する必要があります。
チャートによく出てくるパターンを知れば、未来の相場がどうなっているか予測することも可能です。
今回は、チャートパターンがどれほどFXにとって大切なのかをお話ししていきます。

「チャートパターン」って?利益を掴み取るには

チャートパターンは、テクニカル分析の基本です。
FXのチャートは日々変動しますが、いくつかの法則があります。
毎日全く違う動きに見えますが、長い目で見ると同じ動き方をしている時期があることに気付くでしょう。
「この形になったら、逆のトレンドが発生する」
「このラインを抜けると、その方向へ大きく伸びる」
というのがチャートパターンです。
これを覚えておけば、より有効な手法でトレードできるようになるでしょう。
定番の型を知らないままだと、何の根拠もない「上がりそうだから買っておこう」というトレードしかできません。
FXは思いつきで勝てるほど、簡単なものではないと思います。

必勝法はない!チャートパターンを真に理解しよう

FXをやる上で、チャートパターンを理解することが大きな武器になります。
ただしこれを全て暗記して、テキストに書いてあった「この形になったらエントリー」ということを実践すれば必ず勝てる・・・というわけではありません。
FXには必勝法なんてものはなく、毎回勝てる人は1人もいないでしょう。
チャートパターンを熟知していても、テキスト通りにトレードしても、負けることはあります。
それゆえ、「この形が現れたら次はこう動く」という一連の動作を覚えるだけでは不十分です。
チャートパターンを真に理解するには、「なぜこのパターンになると相場が動くのか」を考える必要があります。
例えばなぜトレンドが発生するのか、このパターンになった時に他のトレーダーがどんな動きをするのかを理解することが大切です。
本質を理解できるようになれば、ダマシかどうかも判断できるでしょう。

チャートパターンでは何が分かる?「トレンド」って?

このブログでも度々「トレンド」という言葉を使っていますが、しっかり解説したことはなかったかもしれません(^_^;)
FXで言うトレンドとは、相場の方向性のことです。
毎分毎秒の値動きを見ていると、価格が上がったり下がったりしているように見えますよね。
でも、ちょっと画面から離れて見てみると、チャートが上がって(または下がって)見えると思います。
短い期間より、長い期間で見た方がチャートの方向性が見えてきます。
例えば12/1の始値が「1ドル=100円」で、1時間おきに上がったり下がったりを繰り返している場合、価格が安定していない感じがしますよね。
でも、12/1の始値から12/2の終値で見た時、チャートが上に向かって伸びていたら「結構上がったな」と感じるのではないでしょうか。
もっと長い目で見ると、さらにチャートが上向きになっていると気付くかもしれません。
短い期間の動きは小さくても、日々同じ方向へ積み重なっていくとトレンドになります。
チャートパターンからは、トレンドの発生や転換を予測することができるでしょう。
今起こっているトレンドの限界値が見え、逆のトレンドに変わる「トレンド転換」が分かるチャートパターンがあります。
また、トレンドの途中でレンジ相場が出てきた場合に、その後トレンドが継続するかどうかが判断できるチャートパターンもあります。

分析

トレンド転換が予測できるチャートパターン

それでは実際に、どんなチャートパターンがあるのか見ていきましょう。
まずはトレンド転換が分かるものについて解説します。

①ダブルトップ

チャートを見た時に、同じ価格帯で2つの山が形成されているように見えるパターンです。
これは、トレンドの終わりを予測できます。
上昇トレンドが下降トレンドへ転換する可能性が高まっています。
エントリーの場合は2回目の山を付けた後、前回の安値まで下がってきたところで売りで注文を出しましょう。

②ダブルボトム

ダブルトップを上下反対にしたようなチャートパターンです。
同じ価格帯で2つの谷が形成され、安値が同じところで2回止まったことを示しています。
これは、下降トレンドが上昇トレンドへ転換すると予測できます。
エントリーポイントは前回の高値を超えたところです。
そこで買い注文を出しましょう。

③トリプルトップ

チャートの高い位置に、3つの山が形成されることがあります。
これは上昇トレンドの勢いが衰えていることを示しているチャートパターンです。
買い傾向が弱くなってきて、トレンドの転換を予感させます。
3つの安値を結んだラインを抜けた時、売りでエントリーしましょう。

④トリプルボトム

チャートの低い位置に現れる3つの谷のことです。
下降トレンドの勢いが衰えてきて、そろそろトレンドが転換することを示唆しています。
2つの高値を結んだラインに触れたら、買いでエントリーしましょう。

トレンド継続が予測できるチャートパターン

チャートパターンでは、トレンドが継続することも予測できます。
トレンドの勢いが衰えても、必ず転換するわけではありません。
次の形が現れると、一時的な失速がありつつも再度持ち直してトレンドが継続することが予測できます。

①上昇フラッグ

上昇トレンド中、レンジ相場になることがあります。
レジスタンスラインとサポートラインを引くと、斜めに下がった四角形の旗のような形が現れます。
この状態からレジスタンスラインをブレイクすると、再度上昇トレンドへ持ち直すでしょう。
そのため、ブレイク時点で買いエントリーします。

②下降フラッグ

下降トレンド中で現れる一時的なレンジ相場です。
上昇フラッグとは逆に、斜めに上がった四角形の旗になります。
この形が出ると、トレンドの継続が予測できます。
下降フラッグの場合はサポートラインを見て、ここをブレイクした時点で売りエントリーしましょう。

③上昇トライアングル

上昇トレンド中に現れるチャートパターンです。
高値がほぼ同じ価格になり、安値が少しずつ上がっていくことで三角形を形成します。
これが出てきたら、上昇トレンドが継続すると予想できるでしょう。
高値を結んだラインをブレイクしたら、ここで買い注文を出します。

④下降トライアングル

上昇トライアングルの逆バーションで、下降トレンド中に現れます。
高値が少しずつ下がり、、安値はほぼ同じ価格で推移しています。
これは下降トレンドの継続を示しており、安値を結んだラインをブレイクした時に売り注文を出すのが有効です。

チャートパターンを覚えた後は・・・

チャートパターンからは、次にどんな相場になるかが予想できます。
相場が動いたのは、多くのトレーダーが同じ方法を取った結果です。
チャートパターンに気付いた人が次にどんな行動を取るか、予想してみましょう。
「このパターンが出たらトレンドが転換するから、ポジションを持っている人は損切りするだろうな」
「損切りする人が増えれば価格が下がるから、買いの準備をしておこう」
という風に戦略を立てることができます。
「こうなったら買う(売る」という単純なメソッドだけでなく、その理由についても理解できるようにすると勝率がグッと上がるでしょう。

 

テキストと全く同じ形が、実際のチャートに毎回出てくるわけではありません。
リアルな市場とも照らし合わせて勉強していきましょう。

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