「ポジション」って?取引通貨の量が分かる!初心者が見るべきポイントとは

  • 21/11/2022
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FXでよく使う単語として、「ポジション」というものがあります。
私は今まで、注文した時点での価格とかエントリーポイントのことなのかなと思っていましたが・・・。
ポジションについてよく理解していないと、トレードの判断ミスにつながったり、大きな損失を抱えてしまったりするみたいです。
特に自動売買では、ポジションについての正確な知識をもとにトレードのルールを組み立てる必要があります。
今回は、FXにおける「ポジション」とは何か勉強していきましょう。

「ポジション」って?通貨ペアの新規注文

FXは2つの異なる通貨を売買して、その差額を利益とするものです。
新規で注文を出す場合、「買い」か「売り」で通貨を保有することになります。
「買い」の場合、新たな通貨を保有します。
「売り」の場合は、実際の通貨は手元にありませんが「あとで買い戻す」という約束をします。
新規で注文をして通貨または買い戻す約束を保有している状態を「ポジション」といいます。
ポジションは「建玉(たてぎょく)」とか「持ち高(もちだか)」と表現されることもあるので、一緒に覚えておきましょう。
このポジションは、決済される前の状態です。
「買い」で得た通貨を売る、「売り」で約束した通貨を買い戻すと「ポジションを手放す」と表現します。

ポジションには名前がある!長さとは関係ないのでややこしい

ポジションには、取引の違いによって個別の名称があります。
「買い」で新規注文を出し、まだ決済していない状態は「ロングポジション」と呼ばれています。
「売り」で新規注文を出した場合は、「ショートポジション」です。
決済前の注文が何も残っていない状態は、「スクエア」といいます。
また、似たような名前で「ネットポジション」という言葉がありますが、これは決済前の状態を示すものではなく「売りポジションと買いポジションの差」という意味です。
ロングとかショートとか、長さのことだと思いきや全然関係ないんですね(^_^;)
ネットやスクエアが入ってくるとますます混乱しそうなので、とりあえず「ロング=買い」「ショート=売り」の2つだけでも覚えておきましょう。

「1ポジション」ってどういうこと?通貨単位とのセット使い

ポジションは、単に買った・売ったという意味で使うだけではなく、「どれくらい保有しているか」を表すのにも使います。
例えば1000通貨を取引している場合、「1ポジション持っている」というのは1000通貨のセットを1つ保有しているという意味です。
同じ「1ポジション」でも、取引通貨の単位が5000通貨なのか1万通貨なのかで、実際に保有している通貨の数が全く違いますね。
私は個人的にFXをしているので、他のトレーダー同士でそういう会話がよくあるのか分かりませんが・・・。
「俺、10ポジションも持ってる」と言うだけでは、それが100通貨なのか1万通貨なのか見当がつかないみたいです。
かといって「俺、1000通貨を10ポジション持ってる」という回りくどい言い方をするのかどうかも疑問です(笑)

ポジションのルールを見てみよう!保有期間は?

ポジションには、保有するうえでの決まりごとはあるのでしょうか。
株の場合、ポジションの保有期間は最大6ヶ月(先物だと1年)と決まっています。
ところがFXでは、ポジションの保有期間には制限がないそうです。
確かに、長期トレードでは何年も決済せずに通貨を保有していることがありますね。
以前「スキャルピング」とか「デイトレード」などのトレードスタイルについて解説しましたが、これはつまりポジションを保有する期間による分類だったのです。
ポジションを数秒から数分間の間で決済し、短期間のうちに何度も保有・決済を繰り返す方法を「スキャルピング」といいます。
スキャルピングよりも少し長く、数時間から1日くらいまでに決済するのが「デイトレード」です。
数日間から数週間かけてトレードするのは「スイングトレード」、数週間から1ヶ月くらいまでに決済するのは「ポジショントレード」と呼ばれています。
ポジションは数秒間の短期保有でもOKですし、数か月間の長期保有もOKです。
一般的に、数週間から数年かけてポジションを保有するトレードを「長期保有」、それよりも短い期間で保有するトレードを「短期保有」といいます。

時計

初心者はどうすれば良い?おすすめのポジション保有期間

FXではポジションの保有期間に制限がないとはいえ、「いくらでも保有していてOKです!」と言われても困りますよね(^_^;)
長期か短期か、初心者にはどちらの方が扱いやすいのでしょうか。
長期保有の場合、1度のトレードで大きな利益になる可能性が高いでしょう。
ポジションがずっと値上がりし続ければ、数か月後の決済で莫大な富が築けるかも!
しかし、上昇トレンドに乗り続けるのが確実だと思われていたポジションが、急激な相場変動で急降下することも起こりえます。
短期トレードであれば損切りなどで被害を未然に防げたかもしれませんが、長期の場合は瞬発的な行動が取れない可能性もあるでしょう。
初心者はトレンドの動向を掴むのが難しく、そもそも有効的なポジションを獲得できているかも不安なところです。
最初から大きな利益を狙って長期トレードするのではなく、スキャルピングやデイトレードで小さくコツコツ経験を積んだ方が良いでしょう。
1回分が雀の涙ほどの利益でも、積み上げれば資産を増やすことは可能です。

レバレッジとの関係は?ポジションの量によって取引金額が変わる

ポジションは、レバレッジと切っても切れない関係にあります。
まずレバレッジとは、自分の資金力に倍率をかけて増やし、実際の資金よりも大きな取引ができるようにする仕組みです。
国内FX会社の場合は25倍まで、海外FX会社の場合はそれ以上の倍率をかけられます。
例えば手元に10万円しかない場合、取引できるのは10万円分の通貨です。
しかしレバレッジを10倍かけると自分の資金の10倍、100万円分まで取引することができるようになります。
ここで重要なのが、ポジションの量です。
トレードでは、どれくらいの量を注文するかによって実際に得られる損益が変わりますよね。
例えば1000通貨の取引をする時、10ポジションで注文したら1万通貨になります。
取引する通貨の量が多くなれば、その分必要な証拠金の金額も増えていくでしょう。
1回のポジションの量がそれほどでなくても、あっちにもこっちにも保有しているといつの間にか大きな資金が出て行ってしまうかも・・・。
レバレッジ取引をする際は、ポジションの量に注意しましょう。

どれくらい保有すれば良いの?最低取引通貨単位にも注意

ポジションの保有期間だけでなく、保有する数量についても自分で決めることができます。
手法によっても適切な数量が違うと思いますが、初心者は1000通貨が基本です。
FX会社によって、最低取引通貨単位の数量が決まっているので確認しておきましょう。
例えば、1000通貨から取引できるというFX会社であれば、1ポジションで1000通貨の取引になります。
慣れてきたら1ポジションあたり2000通貨、3000通貨と増やしてみても良いですが、1ポジションに対しての通貨の量を一気に増やしたり、ポジションそのものの数を急増させたりするのはやめましょう。
取引通貨の単位がいくつになっているのか、自分がいくつポジションを保有しようとしているのかを確認しつつ、少しずつ取引金額を増やしていくのがおすすめです。

 

実は今まで「新規で注文したものをまだ保有している」状態を何と言えば良いか分かりませんでした(笑)
これからはポジションという言葉をたくさん使っていきますね♪

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