FXの自動売買は「単利」?「複利」?どっちがお得に稼げるの?

FXをする上で、考えなければならないことはたくさんあります。
トレードの期間や手法、どの通貨ペアを選ぶかなど、挙げたらキリがないほど多くの選択肢がありますよね。
自分で全てを選ぶのが難しいという人は、私のように自動売買システムを利用するのもおすすめです。
私が使っているAroonの自動売買では、プロトレーダーから提供されたロジックを使うことができます。
自動売買システムを利用するだけでもかなりメリットがありますが、そこでどんな運用方法を選ぶかによって損益が大きく異なる可能性も・・・。
今回は、自動売買でFXをしている人が知っておいた方が良い「単利」と「複利」の考え方について勉強していきましょう。

「単利」と「複利」って?違いは利息額に出る!

まず、貯金や投資でも使われている「単利」と「複利」がどういうことなのか覚えましょう。

・「単利」

元本はそのままで、利息を別で計上する考え方です。
例えば100万円を単利で預けて、月利10%、毎月10万円ずつ利息が発生すると仮定します。
利息は元本に対して10%なので、1ヶ月後も10万円、2か月後も10万円の利息になりますよね。
1年間預けると、利息の合計は130万円(12か月目の利息を含む)になります。

・「複利」

利息を元本に上乗せするようにして計上し、その合計額をさらに運用する考え方です。
例えば、100万円を月利10%、複利で預けるとどうなるでしょうか。
1ヶ月目は単利と同じく、10万円の利息が発生します。
しかし2ヶ月目は、元本の100万円に1ヶ月目の利息10万円をプラスした110万円で再運用します。
すると2ヶ月目の利息は110万の10%、11万円の利息になるのです。
これを繰り返していくと、1年後には213万円以上を利息で得たことになります。

単利と複利は、単純に言えば「元本に利息を含めるか否か」という違いです。
しかし、それだけでこんなにも利息額に差が出てしまいます。
「どっちでも良いか」と適当に決めてしまうことがどれほどもったいないか、しっかり自覚しておきましょう。

自動売買をするなら複利で!効率よく稼げる

自動売買でFXをしている人もいます。
「難しいことはよく分からないから、自動売買で稼ぎたい」と思うのは悪いことではありません。
自動売買システムに任せっぱなしにするのはいけませんが、コンピューターが出してくれたトレードの結果から勉強することも可能です。
しかし、「どうせ自動で稼いでくれるから細かい設定は考えなくても良い」と思うのは危険です。
自動売買システムを始める時に、単利か複利を選ぶ場面で「何が違うか分からないからとりあえず単利で良いか」と決めてしまった人はいませんか?
先ほども言った通り、単利と複利では得られる利益の額が全然違います。
「なんとなくで決めたから、どっちを選んだか忘れてしまった」という人は、今すぐ設定画面で確認してください。
FXで自動売買を使うなら、絶対「複利」!
こうしている間にも、単利と複利を選んだ人で差ができていますよ。

複利を選べば、資産は雪だるま式に増える

同じ100万円で投資を始めていても、単利と複利では利益の合計額が100万円以上の差になります。
単利よりも早く稼げるので、短期間で資産を増やしたい人におすすめです。
また、運用する期間が長ければ長いほど利益の額も大きくなります。
長期での運用をするなら、複利を選びましょう。
1つひとつの利益が小さな金額でも、積み上げていけばかなりの額になることも。
利益が発生するたびに引き出せる単利運用では、なかなか貯まらないのが現実です。
手にした利益を元手に、さらに運用を続ける複利の考え方が資産の土台をより頑丈なものにするでしょう。

複利にもデメリットがある!?含み損が大きくなる問題も

貯金でもFXでも、複利の方がお得だというのが基本です。
しかし、複利運用は良いことばかりではありません。
どんな手法にもメリットとデメリットが存在します。
例えば、FXの自動売買で複利運用を選択した場合は、原則途中で利益を引き出せなくなってしまいます。
せっかく稼いだのに、なかなかお金を使えないというのが複利運用のデメリットです。
また、複利で元本が大きくなっているので、含み損の額も単利を選んだ場合より大きくなってしまいます。
値動きが小さいので気にしていなかったが、複利を選択していたために思ったより含み損が大きくなってしまったという可能性もあるでしょう。
さらにトレードで損失が出れば、以前に発生した利益はなかったことになってしまいます。
複利を選択しているからと安心したり、ひたすら投資を続けたりするのではなく、運用している内容に無理・リスクがないか随時確認しましょう。

自動売買で複利運用するにはどうしたら良いの?

FXの自動売買システムは、ツールによって複利を選択できるものとできないものがあります。
複利の設定機能が付いているツールであれば、それを使うだけで自動的に複利で計算されていくでしょう。
複利設定では、ロット数を証拠金の額をもとに自動で変更してくれます。
複利を選ぶ機能がない場合は、自分でロット数を変更する作業が必要です。
例えば、使っている自動売買が「証拠金10万円に対してロット数0.1」と推奨されているなら、元本が20万円になればロット数を0.2に変更すれば良いですね。
さらに元本の額が上がれば再度ロット数の変更をしなければならないので、少し面倒かもしれません。

Aroonの場合は?自動売買で複利を選択できる?

Aroon自動売買ツールは、簡単に複利設定ができます。
まずAroonで自動売買を利用するには、戦略プロバイダーを選択し、ポートフォリオに追加しましょう。
その時に表示されるメニューに「自動設定調整」があるのですが、これを選択すると資金残高に合わせて自動でロット数を調節してくれます。
元本が増えるごとにロット数も上がるため、複利で運用していることになるでしょう。
反対に損失が発生して資産が減っても、自動的にロット数を少なくしてくれるので安心です。
もしAroon自動売買で単利運用をしたい場合は、利益が発生したらその額を引き出せばOK。
いずれにしてもAroon自動売買を利用する場合は、「自動設定調整」にチェックを入れてくださいね。

複利運用のリスク回避はできる?すぐにロット数を上げない

手動で複利運用をする場合、自動売買ツール上でロット数の変更をします。
先ほど説明したように、証拠金が増えたらロット数を増やせば良いだけなのですが・・・。
ロット数を増やした直後に大負けして、ロスカットされる可能性がないわけではありません。
ロット数が大きくなれば、負けた時の反動も大きくなりますよね。
たまたま稼げたからといって、すぐにロット数を上げてしまうのは危険です。
複利によるリスクを回避するためには、単利との併用をしましょう。
例えば証拠金が10万円から20万円に増えた場合、すぐに20万円分のロット数に変更するのではなく、一度10万円を引き出し、残りの10万円を単利で運用してみてください。
その後大きく負けてロスカットされてしまったとしても、まだ10万円が残っています。
一度のロスカットで全てを失うわけではありませんし、その10万円で再度運用を始めることもできるので安心です。
一旦減らした証拠金がまた20万円まで大きく成長できたら、今度はロット数を増やして、複利運用しても良いですね。
毎回必ずロット数を上げていけばそれだけ早く稼げますが、長く続けていくなら慎重な判断も大切だと思います。

 

自動売買で一定の利益を上げられるようになったら、ぜひ複利で運用してみてくださいね。
すぐにお金を使う予定もない、目先の利益よりも将来の資金が大切という人は、複利運用がおすすめですよ♪

 

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