MT4で決済してみよう!新規注文の内容も確認

  • 22/11/2022
  • FX
FX,自動売買

FXは、売買の注文を出してポジションを獲得する「新規注文」と、保有したポジションを決済して損益を確定させる「決済注文」の2つがあります。
新規で注文した後、決済しなければ利益は手に入りません。
また、損失が発生している場合は、決済するまで手元のお金は減りません。
今回は、実際のトレードで使うMT4の画面から「決済注文」の方法を見ていきましょう。

新規注文の方法は覚えた?成行注文と指値注文

MT4を使う場合、「ワンクリックトレード」の画面では成行注文ができます。
その時のレートで注文し、数量と「BUY」か「SELL」を決めればOKです。
指値注文や逆指値注文をしたい場合は、「オーダーの発注」画面から設定しましょう。
「ワンクリックトレード」を使う時は、MT4チャート画面で右クリック、メニューから選択してください。
「オーダーの発注」を使う時は、画面上部左上「新規注文」ボタンを押してください。
オーダー発注の場合、「決済逆指値」と「決済指値」の欄を入力できます。

決済前にエントリーの内容を確認しよう

新規で注文を出したら、決済して損益を確定させる必要があります。
デイトレードではその日のうちに、長期トレードでは数ヶ月先、数年先に決済します。
具体的な操作方法を見てみましょう。
まずは、現在エントリーしている取引について確認します。
MT4上部にあるタブから、「表示」をクリックしてください。
次に「ターミナル」をクリックすると、チャート画面の下に現在エントリーされている取引の内容が表示されます。
つまり、保有しているポジションの現在の状況ということですね。
注文番号が採番され、数量や価格が表示されています。
右端に損益が出ており、マイナスならば損失が発生していることを示しています。

新規注文を振り返ってみよう!買いと売りでは意味が違う

決済する前に、自分が新規注文で何を行なったか思い出しておきましょう。
新規注文では、買いから始めることも、売りから始めることもできます。
買いから始める場合は、新たに通貨を持つとイメージしやすいですよね。
これに対し、売りから始めるというのは少し難しいのでここで整理しておきましょう。
新規で売り注文を出すということは、まだ保有していないはずの通貨を売ることになります。
こういう場合は、通貨の数量を動かすのではなく「今売って、後で買い戻します」という約束をFX会社に対して行います。
さらにFX会社に対し、通貨の代わりとして「証拠金」の支払いが必要です。
証拠金を受け取ったFX会社は、売主に対してその時のレートに応じた価値を与えます。
売り注文で行った新規注文を決済するには、まず「後で買い戻します」という約束を果たさなければなりません。

「買い」と「売り」、決済するとどうなる?

新規注文で「買い」を選択した場合は、保有している通貨を売ることで損益が決まります。
反対に「売り」を選択した場合、決済とは売った通貨を買い戻すことです。
実際のトレードでは、次のような方法で決済します。

・「買い」で新規注文→「売り」で決済
・「売り」で新規注文→「買い」で決済

買いと売りでは、相場がどちらに動くかによって損益が変わるでしょう。
具体的に言うと、「買い」注文を決済する場合、価格が上がれば利益になります。
「売り」注文を決済する場合は、価格が下がれば利益になります。

いつが決済のタイミング?「買い」と「売り」で違う

保有しているポジションは、先ほど説明した通りMT4の「ターミナル」画面で確認できます。
損益の欄を見て「プラスになっていれば決済する」というのは簡単ですが、どうせ勉強するなら意味も理解しておきましょう。
買い注文で保有したポジションの場合、購入した時よりも現在の価格が上がっていれば利益になります。
取引内容を確認して、価格が上がっているか下がっているか見てみましょう。
価格が上がっている時、損益額もプラスになっているはずです。
このタイミングで決済すれば、利益を得られますね。
売り注文ポジションの場合はどうでしょうか。
新規注文の時よりも現在の価格が下がっていれば、買い戻すための費用も約束した時より安くなっているということです。
つまり、トレーダーにとっては利益になりますね。
損益額を見てもプラスになっているはずです。
チャート画面で確認するほか、このように「ターミナル」画面でも取引内容によって決済のタイミングを図ることができます。

決済してみよう!MT4ではボタン1つでOK

新規注文と逆の注文を出すことが、決済の方法です。
ただしMT4で行うことは、たった1つのボタンをクリックするだけ。
まずは「ターミナル」画面に表示された取引内容を見てください。
右端の「損益」の隣に、「×」マークがありますよね。
ここをクリックすると、その取引の決済が行われます。
買い注文の場合はポジションが売却され、売り注文の場合はポジションが買い戻されて損益が決定します。
その後、損益額にスワップポイントが加算または減算されたものが、証拠金の残高に反映されるでしょう。

自動で決済できる!?ラインを引いておく方法も

自分でチャートや「ターミナル」画面の取引内容から決済タイミングを図る方法と、自動的に決済させる方法の2つがあります。
「利確ライン」と「損切りライン」を決めておけば、自分で決済ボタンを押さなくても取引が終了し、損益が決定します。
ラインの引き方も2通りあり、手書きで引くこともできれば、「オーダーの発注」画面から設定してラインを引かせることも可能です。
手書きする場合は、チャート画面に移動してください。
新規注文した後に、チャート上に引かれる緑色の線がありますよね。
これを左クリックしたまま、上下に動かすことで利確ラインまたは損切りラインを引くことができます。
(どちらに引けばいいのかは、次で解説します。)
「オーダーの発注」画面から設定する場合は、「決済逆指値」で損切りラインを、「決済指値」で利確ラインを決めます。

利確ライン・損切りラインはどちらに引くの?

利確ラインは、「ここまで来たら決済して利益を確定する」という設定です。
これに対し、損切りラインは「ここまで来たら決済して損失を確定する」という意味ですね。
買いと売りでは、ラインを上下どちらに引けば良いかが異なります。
買い注文の場合、相場が上昇すれば利益になりますね。
つまり、利確ラインはエントリーした時よりも高くする必要があります。
反対に損切りラインはエントリーラインよりも低くして、相場の下降に備えましょう。
売り注文の場合は、相場が下降すれば利益になります。
利確ラインはエントリーラインよりも下に、損切りラインはエントリーラインよりも上に引きましょう。
「オーダー発注」画面から設定する場合は、買い注文なら「決済逆指値」を低くし、「決済指値」を高くします。
反対に売り注文なら「決済逆指値」を高くし、「決済指値」を低く設定しましょう。

「しまった!逆だった!」を防ぐには

買い注文、売り注文では逆のパターンを想定しなければなりません。
「どっちがどっちだったっけ?」と混乱してしまうかもしれませんね(^_^;)
そういう時は「買いは上がったら勝ち、売りは下がったら勝ち」ということを思い出してみましょう。
そうすればいつ決済すれば良いのか、利確・損切りラインはどちらに引けば良いのかが分かると思いますよ♪
良かれと思って行ったことが全く逆の結果をもたらすこともあります。
注文を出す時だけでなく、決済する時にも気を抜かないように気を付けましょう。

 

ここまで、MT4の具体的な操作方法について解説しましたが、いかがでしたか?
「自分でもやれそう!」と思った人は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

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