FXって本当に専門用語が多い分野ですよね・・・。
実際のトレードでは使わない単語もあり、どうしても忘れてしまいます。
私は「あれ?これ何だっけ・・・」と思ってもとりあえず進めてしまって、後で調べようと思っているうちに忘れてしまうタイプです(笑)
自分1人で勉強するよりも、みなさんと一緒にしっかり覚えていくつもりで勉強した方が良いかも!
ということで今回は、私がずっと分かったふりをしていた「ロット数」について勉強していきます。
「ロット」って何?
「円」や「ドル」は通貨の名前でもあり、「○円」「△ドル」と数字の後ろに付けば金額の単位になります。
これに対し、「ロット」とは取引する通貨の量をひとまとめにした単位のことです。
例えば10,000通貨が1ロットなら、1ロット(10,000通貨)、2ロット(20,000通貨)、3ロット(30,000通貨)・・・とロット単位で注文を出します。
FXは取引する通貨の量が膨大となるため、「1,050」や「2,003」といった端数を含んだ量で取引せず、ロットの単位ごとに取引します。
お使いのツールによっては「円」や「ドル」で注文を出すものもありますが、自分がどれくらい取引しているのか把握するならロット数で考えるのが一般的です。
1ロットはいくら?FX会社によって違う!?
では1ロットとは、具体的にいくつの通貨なのでしょうか。
1ロットあたりの通貨量はFX会社が自由に決めることができます。
100通貨で1ロットとしているところもあれば、1,000通貨で1ロットになっているところもあるでしょう。
また、FX会社の比較表などを見てみると、ロット数ではなく「1,000通貨」と書いてあるのが多いみたいです。
ロット数はイメージしづらい人もいるので、通貨量で表すことも多いのでしょう。
また、実際の注文画面では、通貨量、ドルの金額で入力するツールもあります。
詳しくは、お使いのFX会社の説明を見てくださいね。
ロット単位で取引可能!最低取引数量でもある
ロットは、FXで取引できる最低数量として考えることもできます。
例えば1ロットが10,000通貨である場合、5,000通貨での取引はできません。
トレードでは、それぞれのFX会社が指定するロット単位で注文しましょう。
ロットの単位が1桁間違えただけで、10倍の数量が取引されてしまいます。
「少額から始めたい」と思っている人は、FX会社が設定しているロット数や取引単位、最低取引金額などを必ずチェックしてくださいね。
なぜロットを使うの?間違いを防ぐため
FXの取引は、「1ドルを100円で買う」といったわずかな数量の取引は一般的ではありません。
現在は、少額から取引できるFX会社も多いですが、ほとんどの取引が1万円、10万円などまとまった金額で取引されています。
通貨量で表すと、注文を出す際も桁数の多い数字を入力しなければなりません。
もし「100,000通貨を買う」と注文を出したつもりが、間違えて「1,000,000通貨を買う」と入力してしまったら・・・。
0がたった1つ増えるだけでも、かなり大きな金額の違いが出てしまいますよね。
ロット単位で注文を出せば、単純な入力ミスにも気づきやすいでしょう。
「100ロット」「1,000ロット」という短い桁数の方が入力しやすいという利点もあります。
レバレッジを掛ける場合はロット数に注意!
何ロットで取引するか決めるうえで忘れてはならないのが、レバレッジとの関係です。
レバレッジを掛けない場合は、単純に口座残高とレートを見ながら「いくらなら取引できるか」を考えれば良いですね。
レバレッジを掛ける場合は、さらに次のような計算式でいくらの資金が必要か見てみましょう。
「為替レート×ロット数÷レバレッジ」
例えば、1ドルが100円の時に5ロット(1ロット10,000通貨とする)を買います。
レバレッジは25倍です。
計算すると、この取引では20万円の資金が必要になることが分かりました。
資金の額を変えない場合、ロット数を増やしたければレバレッジを下げる必要があり、反対にレバレッジを高くしたければロット数を抑える必要があります。
ロット数とレバレッジ、レートは常に関係しあっているため、注文の際はそれぞれのバランスを考慮しましょう。
どうやって取引ロット数を決めたらいいの?
ロット数とレバレッジの関係性が分かりましたね。
それでは具体的に、どうやって注文する数量を決めたら良いのでしょうか。
まずは今回のトレードにかける金額を決めましょう。
初心者は、少額から始めてみてくださいね。
次に、レバレッジの有無、利用するなら何倍にするか決めます。
こちらも、初心者は低く設定した方が良いでしょう。
資金額とレバレッジが決まると、必要なロット数が大体見えてきます。
ただしその時のレートも大きく関わってくるので、忘れずに計算してくださいね。
レバレッジは資金の額が少なくても効率的に稼げますが、レバレッジを高くする分だけ失敗した時の痛手も大きくなります。
初心者は慣れるまでレバレッジをかけなくても良いのでは・・・と思って、私はいまだに手を出していません(笑)
計算が苦手な人はシミュレーションを使ってみて
計算式が出てくると「面倒くさいからいいや!」と思う人もいるでしょう。
私も実は計算が苦手(^_^;)
そんな人は、「実効レバレッジシミュレーション」や「資産シミュレーション」が便利ですよ。
FX会社が提供している計算ツールでは、通貨ペアやレート(現在のレートも選択できる)、取引数量、純資産額を入力すると、どれくらいのレバレッジで運用すれば良いか分かります。
例えばアメリカドル/日本円と現在のレートを選択し、1ロットを買うとどうなるでしょうか。
純資産額には、10万円を入力します。
すると12.8倍のレバレッジが妥当であると計算されました。
今度は「資産シミュレーション」を使い、レバレッジによってどのくらいの資産が必要なのか計算してみましょう。
先ほどと同じ通貨ペア、レート、ロット数を、25倍のレバレッジを掛けて購入すると、資金額はいくら・・・?
計算結果は、5万1096円でした。
このシミュレーションツールを使えば、計算が苦手な人でも簡単にイメージできます。
トレードの前の参考にしてみてくださいね♪
初心者はロット数も少ない方が良い!
ロット数やレバレッジの倍率は、初心者の場合なるべく低く設定した方が良いでしょう。
初心者は知識うんぬんではなく、注文を出す時の入力ミスなど、単純な失敗が起こる可能性も高いです。
できるだけ少額で取引をして、たとえ損失が発生してもかすり傷になるようにすれば心配いりません。
ロット数を多くしたりレバレッジを高くしたりすると、リターンが大きくなりますが、危険度も増します。
初めから稼ごうとするのではなく、まずは少しずつ慣れていくことが大切です。
なんとなく分かっていたつもりの「ロット」でしたが、調べてみて初めて分かったこともありました。
これからも分からないことを見つけたら、みなさんと一緒に勉強していこうと思います。ぜひお付き合いくださいね♪