「デイトレード」ってどんな取引?短期集中でコツコツ積み上げ

  • 24/11/2022
  • FX
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FXのトレードは、「スキャルピングトレード」「デイトレード」の短期トレードと「スイングトレード」「ポジショントレード」の長期トレードの2つに分類されます。
今回はその中で「デイトレード」について解説していきましょう。
他の取引方法と比べて良い点、悪い点もあるので、FXを始める時の参考にしてみてくださいね。

デイトレードとは?短時間の取引

デイトレードは、数時間から1日といった短期間のうちに取引が完了する取引のことです。
長くても1日の間でどのような値動きがあるかを見ていれば良いので、「寝ている間に相場が変動したらどうしよう」と心配する必要がなく、限られた時間しかFXができないという人にもおすすめです。
ただし1日という短い時間の値動きを狙うので、チャートを見る回数が多くなってしまいます。
目を離した隙に大きく相場が変わることもあるので、売買すると決めた時間内は気が抜けません。

デイトレードのメリットは?リスクを抑えられる

デイトレードは小さな値動きから損益が生まれるので、1回の取引に対して得られる結果も小さいものになります。
失敗したとしても大きな損失を抱えることがないため、リスクは少ないでしょう。
ただ、リスクが低ければ低いほど、得られる利益の額も低いので、1回の取引で大きな利益を得ることはできません。。
それでも資金を効率よく増やしていくことはできますし、翌日にポジションを持ち越さないという利点もあります。
詳しくは以下の通りです。

資金効率が良い

デイトレードは1日のうちに何度も取引を行います。
少ない資金でもレバレッジを使えば大きな取引をすることができますし、取引が成功すれば利益を積み重ねていくことができるので、資金が増えるスピードも早いでしょう。
短時間に集中して利益を追い、「今日はここまで」と結果を振り返ることでメリハリのあるトレードスタイルになります。

翌日にポジションを持ち越さない

「スイングトレード」や「ポジショントレード」はポジションをその日のうちに決済せず、翌日以降に持ち越すのでストレスを感じやすいです。
「自分が寝ている間にとんでもない値動きをしたらどうしよう」と心配になり、夜も眠れないようでは体を壊しますし、冷静な判断ができなくなることもあります。
実際、取引所がクローズする前後や深夜は為替の変動リスクがあり、寝ている間に大きな値動きがあれば、知らないうちに大きな損失が発生しているという可能性も。
「朝起きて見たらロスカットされていた…」という人もいて、ポジションを持ち越すのはある程度リスクがあります。
また、通貨ペアや保有しているポジションによっては、翌日に持ち越すことでマイナスとなる場合もあるので注意が必要ですが、デイトレードは1日で取引が完了し、毎日ポジションを決済するためスワップポイントによる持ち越し分のコストも生じません。
デイトレードならこうしたリスクを気にすることなく、安心して体と心を休ませることができますね。

デイトレードのデメリットは?短時間で結果が決まってしまう

デイトレードは短い時間の値動きを追うことが必要になります。
数日間や数週間、長ければ数ヶ月の長い目で値動きを見れば良いという「スイングトレード」「ポジショントレード」とは違い、数分間のうちに変動する相場から注文するタイミングを見極めなくてはいけないので、取引中はチャートから目が離せなくなります。
瞬きの間に売買のベストタイミングを逃すこともあり、短時間でも大きなストレスを感じる人はいるでしょう。
熱中するあまり多額の資金をつぎ込んでしまうこともあるので注意が必要です。
また、これだけチャートに張り付いて何度も注文したにも関わらず、得られる利益が小さいことに不満を感じる人もいるかもしれません。
デイトレードは基本的に、小さな利益を積み上げていく手法なので、コツコツ手堅いFXをしたい人におすすめです。
反対に、1回で大きく儲けたいと思う人は、長期的なトレードの方が合っているでしょう。

デイトレードをするなら!長期の値動きも参考に

チャートは何を使用すればいいの?

デイトレードに使うなら「5分足~日足」のチャートが一般的で、これは短い時間内の細かい値動きを判断するのに役立ちます。
ただ、短期のチャートだけでなく、長期のチャートも見ておくことで効果的な分析となるので併せて利用しましょう。
週足や月足などの長期足はトレンドを掴むのに便利です。
短い時間の値動きであっても、基本的には長期的なトレンドの方向に沿って動くので、視野を広くして把握しないと、まさに「木を見て森を見ず」ということになりますよ。
数時間の値動きだけに惑わされず、しっかりとトレンドを掴みましょう。

利確と損切りの目安は?損切りはpipsで決めない!

デイトレードだけでなく、その他のトレードにおいても相場の状況によって「ここが利確・損切りのタイミング」が変わります。
トレードには独自のルールを設定しておき、それに沿って取引するというのが肝心ですが、利確や損切りのラインはpipsで決めてはいけません。
「何pips動いたら利確・損切り」という決め方をすると、取引量が違えば損益の額も大きく変わるので、正しい判断にならないのです。
特に損切りのラインを決める時には、値動きの最小単位pipsの数ではなく、「いくらまでなら損失を出しても大丈夫か」というルールを決めておくのがおすすめです。

デイトレードでの注意点とは?失敗しないために

「1回の取引が小さいから、どんなに損をしたとしてもそこまで痛くないってことか」と思った人はいませんか?
確かに長期なトレードと比べて1回の取引のリスクは低いかもしれませんが、初心者が安易に手を出すと危険なこともあります。
初めは小さな取引を心掛けていたという人も、思ったより資金が増えていかないことに業を煮やして急に大きな賭けに出てしまうこともあるので注意が必要です。
初心者は、以下のことを参考にしてみてくださいね。

初心者は少額から!トレードルールに則って

初心者は、とにかく少額から始めることがリスク回避につながります。
まずは少ない額の注文を重ねてトレードに慣れること、自分の取引の振り返りやチャートの分析ができること目指しましょう。
1回の注文額の上限や利確・損切りのラインを設定しておき、その範囲内で取引するようにすれば、失敗しても大きな損失になりません。

通貨ペアは何を選んだらいいの?

おすすめの通貨ペアは「(アメリカ)ドル/円」です。
ドルは取引量が多いため、値動きも安定しています。
急に相場が変動するというリスクも他の通貨と比べて低いので、初心者でも値動きを読みやすいでしょう。
「今チャンスが大きいと言われているトルコリラを使いたい!」という人もいるかもしれませんが、金利があまりに良いものはある日突然大きく下落することもあるので注意が必要です。
先が読めないような通貨に手を出すよりも、長期的な実績のある通貨で安定的に利益を積み上げていきましょう。

 

デイトレードは数時間から1日までの短い期間で取引が行われます。
短期集中が得意な人や、会社勤めなど限られた時間でしかFXができないという人におすすめですよ。
主婦や副業としてFXをしたい人にも選ばれている取引スタイルなので、当てはまる人は試してみましょう。

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