「トレードのルール」とは?結果から検証しよう!

  • 24/11/2022
  • FX
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利益を上げられるトレードをするには、効率的な手法や正しいチャートの分析力、資金管理が重要です。
しかし、このような武器を手に入れただけでは、FXで勝ち続けるのは難しいでしょう。
今回は、トレードをする上で設けておいた方が良いルールについてご説明します。

初心者がトレードをすると…

FXの売買をするにあたり、チャートを見て状況を把握したり、これからの値動きを予測したりしますよね。
初めは、「試しに売買してみたらこうなった」という結果から勉強していき、「こういうことが起こると、こういう結果になる」という経験を積むことで徐々に利益を自分で生み出せるようになっていきます。
また、プロトレーダーのブログやAroonなどの自動売買ツールで公開しているような取引手法を参考にしてみましょう。
また、FXの世界で常識とされている理論について勉強することによっても、トレードに関しての知識をつけることができますよ。
経験や知識を身に付けると、「これなら勝負できる!」と自信を持ってトレードできるでしょう。
しかし、この経験や知識だけで生きて行けるほど甘くないのがFXです。
全てを分かったような気になって歩き出した初心者は、始めこそビギナーズラックで利益を上げることがあるものの、少しのミスで奈落の底に叩き落されることもあるので注意が必要です。

自分の「トレードルール」を持とう!

それでは、初心者はどのようなことに気を付けたら良いのでしょうか。
それは、FXの相場が予測できない動きをすることもあると肝に銘じておくことです。
「こう動くと、こういう結果になる」というのは、これまでの流れを平均したものに過ぎず、昨日までそうであっても、今日は全く違う結果を引き起こすという可能性もあります。
つまり、今まであなたが勉強していた理論や、これまで培ってきた経験が全く役に立たないどころか、むしろ邪魔をしてしまうこともあるのです。
そんな時に自分を守ることができるのは、あなたが定めておいたトレードの「ルール」だけ。
このルールを設定していた人としていない人では、大きく損益に差ができるということになります。

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トレードルールの作り方とは?

トレードのルールを持つと言っても、初心者の人はどんなルールにしたら良いか分からないですよね。
今回は、私の知人のプロトレーダーの意見を参考にして、初心者におすすめのトレードルールについてご紹介します。

経済指標が発表される時はトレードしない!

「経済指標」とは、物価や金利、景気の状況などを数値化したものです。
それぞれの国が発表し、FXや為替の相場はこの指標によって大きな影響を受けると考えられています。
実際に、国が発表した現在の経済状況を見て、今後の流れを予測したトレーダーから売買の注文が一斉に出されることもあり、これによって値動きも大きく変わります。
そのため、経済指標が発表されるとレートが激しく増減し、スプレッドの幅も大きくなります。
また、急激に値が乱れる「スリッページ」が起こりやすくなるので、この時にトレードしてしまうと一瞬で大きな損失が生まれる可能性もあるのです。
経済指標が発表される時間は証券会社のサイトなどでも日程を知ることができます。
事前にチェックし、そのタイミングを避けてトレードするようにしましょう。

1日の上限を決めよう!トレード回数を管理

初心者はトレードの経験を積むために、1日に何度もトレードを試してみたくなるでしょう。
また、思ったような結果が出ないと焦ったり、反対に上手くいっていると熱くなって次々と注文を出したりするのではないでしょうか。
しかし、闇雲にトレードを重ねても利益に結びつくものではありません。
熱中してしまいそうな時ほど、冷静さを取り戻すためにチャートから離れた方が良い時もあります。
あらかじめ「1日に○回まで」とトレードの上限を決めておくことで、無理のない範囲でFXをすることができますよ。
ハマり過ぎるといつの間にか資金が減ってしまうこともあるので、資金管理が苦手な人は特におすすめです。

「利確ライン」と「損切りライン」は動かさないで!

ここまで来たら決済して利益を確定するというのが「利確ライン」です。
反対に、ここまで落ちたら決済して損失にしてしまおうとするのが「損切ライン」になりますね。
FXを始める前には、自分なりの上限と下限を設けておくことで、持っている資産を全て失うということを防げるでしょう。
しかし、初心者の中には
「最近儲かるから、利確ラインを上げてみよう」
「資金に余裕があるから、損切りラインはもう少し下げてもいいかな」
と簡単に自分で決めたルールを変更してしまう人がいます。
ルールを変えてしまったタイミングで、予想もしていなかった値動きがあったために大損失となってしまうこともあるので、ルール変更は慎重に行うべきです。
まだ経験の浅い初心者はルールを見直すよりも、ルール内で利益を出すにはどうしたら良いかを考える方が良いでしょう。

勝利できるルールを持つことが大切

「トレードにルールを作ろう」と言っても、自分をがんじがらめにするような決まり事を作ったのでは意味がありません。
FXにはとにかく経験が必要で、トレードを出し渋っているだけでは損をすることもなければ、利益を手にすることもできませんよね。
時には冒険してみることで得るものがあるのです。
大切なのは、ルールで自分のトレードを縛るのではなく、結果から学ぶことです。
「どんな手法をした時に、どんな結果が出たのか」
「そこから何が分かるのか」
という理論を集めることで、未来を予測する力を付けていきましょう。
例えば「レンジブレイク」は、値動きが一定の範囲の中から飛び抜けたというものですが、この現象はFXで何度も見られるのでルールを作る上でも参考になります。
なぜこういう動きをしたのかを理解することで次にどんな手法を使ったらいいか分かり、それがトレードのルール作りに役立つでしょう。

挑戦、経験、検証してみよう!そこから作るルールが最強の盾に

FXを始めたばかりの頃は、とにかくトレードしてみることも大切です。
レシピブックを読んでいるだけでは料理ができないように、FXも理論の勉強と合わせて実践も必要です。
これがどういう結果になるのか全く予想がつかないという場合は、少額からでも経験してみると良いでしょう。
そして、得られた結果から「なぜこうなったか」ということを検証し、次に活かせば良いのです。
その経験と検証から、徐々に自分なりのルールが見えてくるようになるので確実で安全なトレードになっていきます。
FXや株などの投資は、「損失は最小限に、小さな利益でも確実に」というのがセオリーです。
その時にマイナスになったとしたら、被害を最小限にする努力や、同じ失敗をしないようにする危機管理が必要ですね。
反対にプラスになった時にも気持ちが大きくなり過ぎないように自重して、どうしてこうなったか分析することで次も利益を狙うことができます。
そしてトレードのルールは、今までの経験や分析でも歯が立たない時にあなたを守ってくれる最強の防御となるでしょう。

 

FXの取引手法や理論は、利益を狙ったトレードをするための武器ですね。
これに対してトレードのルールは、間違った予測をしてしまった時や、相場が急変したり、理論と違った値動きになったりした時に資産を守ってくれる盾になります。
武器と盾を上手に使うことが、初心者がFXで戦う術になるでしょう。

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