資金管理できてる?初心者にありがちな落とし穴とは

  • 24/11/2022
  • FX
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FXをする上で大切なことはなんでしょうか。
FXでは「3つのM」がトレーダーにとって必要だと言われています。
この3つのMとは、「Method(手法)」「Money(資金管理)」「Mind(心理)」のことです。
今回はそのうちの1つ、「Money(資金管理)」についてまとめてみました。

初心者は軽視しがち!?資金管理の重要性

FX会社を選んだり使うツールにこだわったりする前に、資金を管理する方法を勉強することが初心者にとって最も大切なことだと言う専門家もいます。
トレードの手法を考えるよりも、今ある資金を上手に運用したり、1回1回のトレードに投入する資金の額を管理したりすることの方がFXには重要なのです。
しかし、初心者こそ資金管理をあまり意識していない人が多いというのも事実です。
まだ始めたばかりで資金に余裕があったり、勝つことや負けることがどういうものなのか感覚が掴めていなかったりするのかもしれませんね。
それでは、なぜ資産管理が必要なのか、どうやって管理したらよいのか見ていきましょう。

資産管理ができないと失敗する!?

資産管理ができないと、多額の損失を出してしまったり資金が底をついて借金する羽目になったりすることがあります。
FXで利益を出すどころか、元々あった資金を失ってしまうことにもなるのです。
自分がどこまでお金を懸けていいのか判断できないので、負け続ければどこまでも損失が膨らんでしまいます。
世の中には、FXに限らず収入額を超えるほど買い物やギャンブルをしてしまう人や、返すあてもないのに気軽に消費者金融に手を出してしまう人がいますよね。
こうした人は資金管理が苦手なため、FXを始めたとしても破産する可能性が高いです。
まずは、自分がFX以外でも正しい資金管理ができているか、チェックしてみることが大切です。

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資金管理は大切…でも守り過ぎても意味がない

無謀なFXはもちろん御法度ですが、実は資金を出し渋りすぎても利益を出すことができず、結果的に失敗してしまいます。
大きな利益を狙うには、レバレッジを高く設定することが効率的に勝つために必要な手段です。
ハイリスク・ハイリターンには適切なタイミングがあり、この時期を見誤ると利益が全く出なかったり大きく損失を抱えてしまったりします。
そのタイミングを逃さないために、日頃から少しずつ練習して高いレバレッジを掛けるトレードに慣れていくことが大切です。
始めのうちは失敗するかもしれませんが、徐々に感覚を掴むことができるでしょう。
しかしその場合はいきなりハイレバレッジを掛けるのではなく、あくまで練習のつもりで慎重さを忘れてはいけません。

初心者におすすめの資金管理方法

資金管理とは、具体的にどういったことをするのでしょうか。
FXでの資金管理は、自分が行うFXトレードにルールを設定するということです。
そしてどんなに経験を重ねても、そのルールに則った手法を続けるというのが、最も重要になります。
プロのトレーダーがおすすめしているのは、次のようなルールです。

1.一度に購入する金額の上限を設定

レバレッジを掛ければ、大きな利益を狙うことができます。
慣れてくると、より高いレバレッジを設定して取引をしようとする人も多いでしょう。
しかし、高いレバレッジを掛けるということは、その分予想が外れた場合の損失額も大きくなります。
負けが続けば資金が不足し、最悪の場合はこれ以上取引ができない「強制ロスカット」が施行されることもあります。
このようなことにならないためには、あらかじめ一度に購入する金額の上限を決めておくと良いでしょう。
その金額以上は絶対に出さないと決めていれば、負けたとしても資金を失う程の大きな損失を防ぐことができます。

2.損切りラインを決める

ある一定の金額まで価格が落ちてしまったら、潔く決済して損失にしてしまうという方法を「損切り」といいます。
FXでは、損切りも資金管理の上でとても大切なことです。
自分の予想が外れ、どんどん負ける方向に市場が進んでいるという場合は、早いうちに損切りしないとますます損失額が大きくなってしまいます。
しかし、損切りをすると負けが確定してしまうので、なかなか踏み切れないという人も多いです。
迷っているうちに保有しているポジションの含み損が影響して、強制ロスカットの対象にまで落ち込んでしまうこともあり、判断の遅さが大きな損失を生み出してしまう原因となります。
これを防ぐために、あらかじめどこまでのラインに来たら損切りするかを決めておくと良いでしょう。
例えば、「1回の取引での損失は資金の2%まで」というルールを決めておけば、損失がその額に達した時点で決済するという目安になります。
資金の2%の損失であれば、残った資金でも十分損失を取り戻せるので心配いりません。
また、損失の額だけでなく「損切り幅」を決めるというのもおすすめです。
損切り幅とは、保有するポジションから何pips動いたら損切りすると決めておくことです。
例えば0.1Lotの2%、20pips以上値動きがあったら損切りするというルールを設ける方法です。
いずれにしてもどこまで行ったら止めるのか、しっかりと決めておくことが大切なのですね。

一旦取引が始まってしまうと、のめり込みすぎて冷静な判断ができないこともあるので、あらかじめルール作りをしておきましょう。

複数の口座を運用する

FXにとって、市場が発表する経済指標は大きな影響力を持ちます。
発表時には取引注文が殺到して、FX会社のサーバーに負担が掛かり、最悪の場合サーバーダウンしてしまうこともあります。
こうなると決済ができなくなり、損失が出るかもしれません。
サーバーダウンによる損失を予防するためには、複数の口座を用意することが効果的です。
いくつかのFX会社に資金を分散させておけば、サーバーがダウンしても別のアカウントで逆のポジションを取って損失を回避することが可能です。
また、複数の口座に分散させることはFX会社の判断で取引が停止されたり、強制ロスカットされたりするリスクにも備えることになります。
初心者にとってたくさんあるFX会社の中から運用する会社を1つ選ぶだけでも大変なことだと思いますが、念のため2~3社を用意しておくようにしましょう。

初心者が用意するべき資金はどのくらい?

FXを始めたばかりのうちは、あまり大きな資金を用意しない方が良いでしょう。
初心者でもいきなり勝ってしまうということがありますが、これは「ビギナーズラック」という言葉があるように短期的なもので、長い期間で見れば結局は負けだったという場合も多いです。
しっかりとFXの理論を理解した上でのトレードでも、大きな資金をつぎ込んだことでその分を取り返そうと無理をしてしまったり、自分が決めたルールを早々に破ってしまったりする可能性もあります。
まずはデモ口座によるトレードの練習をしてみて、自分のセンスを確認し、本格的にFXを始めるなら1000通貨単位の小さなトレードからやってみると良いでしょう。
これは、ドルやユーロなどの円建ての通貨であれば1円レートが動くと1000円変動するというもので、ほとんどの場合そこまで大きな損失が生まれることはありません。
それぞれのFX会社で取引できる最小通貨単位が決まっているので、初心者はその条件も考慮してFX会社を選んでみると良いですよ。

 

FXでは、目の前の数字に気を取られることが多いですが、自分がどのくらいの資金を保有しているのか、今どれくらい勝っているのか・負けているのかを大きな枠で把握することも大切です。
のめり込んでしまう前に、あらかじめボーダーラインを設定して、危険リスクを回避しましょう。

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