テクニカル分析とは?チャートに加えて役立つ!

  • 24/11/2022
  • FX

FXについて学んでいると、「テクニカル分析」や「テクニカル指標」という言葉が出てきます。
これを使ってよりチャートの動向を予測することができると言われていますが、まずはその種類について知っておくことが大切です。
今回は、FXで使われているテクニカル分析についてまとめてみました。

「テクニカル分析」とは?

FXでは相場の値動きをグラフ化(チャート)し、これからどんな風に価格が動くのかを予想するという手法があります。
これを「テクニカル分析」といい、初心者でも上級者でも理解しておくとFXにおいて役立ちます。

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テクニカル分析の種類とは?

このテクニカル分析には、大きく分けて2つの種類があります。
「トレンド系」「オシレーター系」という分析方法の違いから、どんなチャートがあるか見てみましょう。

トレンド系テクニカル分析

上昇する傾向にあれば買う、下落する傾向にあれば売るというのが「順張り」ですが、この順張りの場合に用いられるのが「トレンド系テクニカル分析」です。

◎移動平均線

毎日の平均値をつなぎ、折れ線グラフのようにしたものです。
横軸には日付と時間、縦軸には価格の目盛りをつけ、終値の平均値を座標にします。
5日間・21日間・200日間といった一定期間の平均値を取ることで全体的な値動きを見ることができ、この期間を短くすれば短期の流れ、期間を長くすれば長期の流れを知ることができます。
しかし、一定期間にどのような動きをしたのかを見るための方法なので、1日の間にどんな値動きがあったのか細かいところまでは分かりづらいデメリットもあります。

◎一目均衡表

チャートに1本ずつの基準線・転換線と、2本の先行スパン線、1本の遅行スパン線を引き、この5本の線とローソク足の位置関係によってチャートの傾向を予想することができます。
初心者は特に、この一目均衡表で値動きの流れ・傾向を読み取って先を予想することが、トレードを攻略する第一歩になるでしょう。
どんなテクニカル分析を使ったら良いか迷ったら、まずはこの表をおすすめします。

◎ボリンジャーバンド

移動平均線から標準偏差を計算し、値の上限と下限を出します。
この上限と下限の間をボリンジャーバンドといい、ここに価格の95%が収まるというのが基本的な考え方です。
下限まで価格が下がれば、その後は価格が上昇するでしょう。
反対に上限まで価格が上がれば、今後下落することが予想されます。
移動平均線を見てもよく分からないという場合は、こちらを見た方が傾向を掴みやすいということもあるので覚えておきましょう。

オシレーター系テクニカル分析

上昇する傾向にあればその上限を見極めて売る、下落する傾向にあれば下限を見極めて買うというのが「逆張り」です。
この場合を「カウンタートレード」と言うこともあり、オシレーター系のテクニカル分析が必要となります。

◎RSI

日本語で言えば「相対力指数」となり、一定期間の終値の上げ幅・下げ幅から最少は0%、最大は100%の間で指数を割り出します。
その指数が0~50%の時は下落する傾向にあり、51~100%の時は上昇する傾向にあると判断できます。
一般的に30%以下では「売られ過ぎ」となり、買い注文を出されます。
70%を超えると「買われ過ぎ」となって売り注文を入れるという方法が取られます。
穏やかな値動きのものには対応できますが、急激な値動きが発生する銘柄ではあまり意味がありません。
この場合は、状況的な判断が必要となります。

◎MACD

「移動平均収束乖離トレード法」と呼ばれることもあり、移動平均線に2本のラインを使ったようなイメージのものです。
MACDラインとMACDシグナルラインが使われ、この2本は「指数平滑移動平均(EMA)」から算出されています。
このテクニカル分析は、売り買いのタイミングを知ることができるもので、MACDラインとMACDシグナルラインが交差する、またはそれぞれの線が0ラインと交差したタイミングで売買すると良いでしょう。
ゆったりとした値動きの相場に用いられるRSIに対し、このMACDはトレンドが形成されて値動きが大きい相場に適した分析方法です。

◎ストキャスティクス

過去の値動きから、上限と下限の間のどの位置(何%か)にいるかで「売り」か「買い」か判断します。
RSIとも似ていますが、RSIが上げ幅と下げ幅から算出されるのに対し、ストキャスティクスは最高値と最安値から算出されるというところが大きな違いです。
RSIの場合は、ある程度ざっくりとした感覚の「上がった・下がった」というイメージを表しますが、ストキャスティクスは0%または100%に近いはっきりした数字で表されることが多く、断定的な判断に役立つでしょう。

テクニカル分析を使用する時の注意点

テクニカル分析は、計算式や理論が分かれば初心者であってもチャートの傾向を掴むのにとても便利なものになります。
しかし、この分析方法だけに頼れば良いというほど簡単なことでもありません。
それでは、テクニカル分析を使用する時の注意点にはどのようなものがあるのでしょうか。

簡単なものから始めよう

ロジックを公開しているトレーダーやコンサルタントから「この分析を使ってみると良い」という情報を得たら、とにかく使ってみようという人もいるかもしれません。
しかし、どんなに高度な分析方法を使ったとしても、それを正しく読み取ることができなくてはトレードに役立ちませんよね。
場合によっては、利益が出るどころか大きな損失が発生することもあります。
初めから難しいテクニカル分析を使うよりも、まずは単純で分かりやすい分析方法を試してみましょう。

複数の分析方法を組み合わせよう

今回紹介したものの他にも、たくさんの分析方法があります。
状況に応じて使い分けたり相場によって変えたりと、様々な分析方法の中から選んで対応できるようにしておきましょう。
少なくとも2種類の方法を組み合わせた分析の仕方をすれば、よりリスクに備えることができますよ。
「今は使わないだろうな」と思うような分析方法でも、急な相場の変化などで必要になる場合もあるので、今までに挙げた主要なテクニカル分析は覚えていた方が良いでしょう。

応用力が大切!値動きを予想しよう

順張りには「トレンド系」、逆張りには「オシレーター系」のテクニカル分析が利用できます。
自分のトレードスタイル・資金力に合わせた分析方法を見つけていきましょう。
ただテクニカル分析の計算式や理論を覚えるだけでなく、状況に応じて使いこなす応用力が利益を上げるカギとなります。
それぞれどんなことが分かる分析なのか、しっかりと理解した上で活用するようにすれば、結果に結びついてくるようになりますよ。
肝心なのは、テクニカル分析を活用して、相場のトレンドや値動きの傾向を知るということです。
難しい理論に惑わされることなく、今の自分にはチャートに対してどんなことを知る必要があるのかを見定めて、多くの中から本当に必要なテクニカル分析を選ぶことができると良いですね。

 

テクニカル分析を利用すれば、いつものチャートをより分かりやすくすることができます。
通貨の銘柄や相場のトレンド、順張りと逆張りの違いによっても適切な分析方法が変わってくるので、それぞれの特徴や理論についてしっかりと学んでおくことが大切です。
専門用語と同じように、分からないままなんとなく使っていては意味がありません。
買う・売るといったトレードの基本ができるようになったら、次はテクニカル分析について学習しましょう。

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