「ウェッジ」パターンを学ぼう!初心者は概要だけでもOK

  • 25/11/2022
  • FX

FXにはセオリーや定番の手法などがありますが、みなさんはいくつ知っていますか?
知識だけ身に付いても、実際のトレードとなると話は別・・・。
あの時勉強したチャートパターン、結局今の相場ってどれに当てはまるの!?と分からないこともあります。
勉強した内容をトレードに活かせるようになるには、実際の値動きやトレードの結果から経験を積み上げていくしかないのです。
反対に、何の知識もないまま経験だけを積んでいっても勝てるようにはなりません。
勉強しつつ、覚えたことを実践してみる。
この繰り返しが大切だと思います。
今回は、FXでよく見られるチャートパターン「ウェッジ」について勉強してみましょう。

「ウェッジ」って?チャートでよく出てくる形を覚えよう

ウェッジとは、高値と安値を線で結んだ時、先が細くなった旗のような形状になる値動きをいいます。
トレンド相場でよく見られ、上昇と下降の2つのパターンがあります。
価格が上下しながら、徐々に上に向かって伸びていく時は「上昇ウェッジ」です。
レジスタンスラインとサポートラインを引くと、どちらも右上がりの形になっています。
反対に、徐々に下に向かって伸びている時は「下降ウェッジ」です。
レジスタンスライン・サポートラインともに右下がりになります。

ウェッジには4パターンある!上昇トレンドと下降トレンド

ウェッジは、上昇しているか下降しているかの違いだけではありません。
実際に現れるウェッジは、次の4つのパターンです。

①上昇トレンドに出る上昇ウェッジ
②上昇トレンドに出る下降ウェッジ
③下降トレンドに出る上昇ウェッジ
④下降トレンドに出る下降ウェッジ

基本的に、ウェッジの形から上下どちらかに抜けた時にローソク足も伸びていきます。
1つずつどのような動きが予想できるか見てみましょう。

上昇トレンドに出る上昇ウェッジとは?これからどうなる?

上昇トレンドの中で上昇ウェッジが見られると、トレーダーが「もうこれ以上は上がらなそうだな」と判断します。
そうすると利確をする人が出始め、売り注文が出されていきます。
売りが多くなれば、ウェッジを下に抜け出すようになるでしょう。
そうするとトレンドが反転し、次は下降トレンドが始まります。
買っていた人は利確、売っていた人は損切りのタイミングです。
ただし、これから値上がりを期待して買う人もいるため、ウェッジを上に向かって抜ける可能性もあります。
そうなればさらに上昇トレンドが継続し、価格は今後も上がるでしょう。

上昇トレンドに出る下降ウェッジとは?これからどうなる?

上昇トレンド中の下降ウェッジは、先ほど解説した上昇ウェッジとは違う動きをします。
上昇トレンドの中にありながら、下に向かって伸びるウェッジが見られている場合はレンジ相場に戻ろうとしていると予想できます。
上昇トレンドは、まだまだ買い注文の人が多く出ている時です。
ここで下降ウェッジが見られるということは、すでに買っていた人のポジションで含み損が発生していることになります。
損切りする人が出始めると価格も下がっていき、どこかで一気にウェッジを下抜けすると急激な下落となるでしょう。
そうすると上昇トレンドから一変、下降トレンドへ転換する可能性が高くなります。
ただし、再度持ち直して上に抜けることがあれば上昇トレンドは継続します。

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下降トレンドに出る上昇ウェッジとは?上昇トレンドと逆のパターン

下降トレンドの場合、上昇ウェッジはどう見れば良いでしょうか。
基本的に、トレンドが逆になれば上下逆の動きになります。
つまり下降トレンドで上昇ウェッジが形成されると、上に抜ければ上昇トレンドへの転換が予想されるでしょう。
反対に、下に抜ければ下降トレンドが継続することを示しています。

下降トレンドに出る下降ウェッジとは?こちらも上下逆になる

下降トレンドで下降ウェッジが出た場合でも、上昇トレンドの時と逆に考えればOKです。
下降ウェッジを上に抜ければトレンドの反転、上昇トレンドに変わります。
下降ウェッジを下に抜ければ、そのまま下降トレンドが継続するでしょう。

どう使えば良いの?初心者にはちょっと難しいかも

ウェッジが出てきたら、次に相場の変動が起こる可能性があります。
パターンを抜け出した方向に動くことが多いので、決済や損切りのタイミングを図ることができるでしょう。
しかし、初心者には少し難しいと言われています。
ウェッジはトレーダの集団心理を利用した手法ですが、プロトレーダーのように場数を踏んだ人でなければ分かりにくいところがあるかも・・・。
ただ、知識として持っておいて損はないので、初心者も勉強しておくべきだと思いますよ。
経験を積んでチャートの仕組みが分かってくると、初心者の頃に勉強したことが活かせるようになることもあります。
また、ウェッジをすぐ理解できたという人も全くいないわけではありません。
人によっては初心者のうちから使いこなせるタイプもいるので、ぜひ一度勉強してみてくださいね。

ダマシに注意!ウェッジの否定パターンとは

FXではダマシが発生する可能性があり、ウェッジも例外ではありません。
下降トレンドで下降ウェッジが出ている時、急にあるタイミングでレジスタンスラインを上抜けることがあります。
これを「否定」といい、下落トレンドの継続と見せかけてダマシである可能性が高い形です。
上昇トレンドでの上昇ウェッジの場合、サポートラインを下抜けすることがあります。
これも「否定」となり、ダマシのシグナルになることがあります。
ただし、どの形が「否定」で、どれが正しいウェッジの動きなのかは判断が難しいでしょう。

短期トレーダーには不利!?時間足が短いとダマシの危険度アップ

ウェッジを利用した手法は、ダマシに遭う可能性が高いと言われています。
トレーダーの集団心理を利用するため、大口投資家が狙いやすいでしょう。
特に時間足が短いと市場操作が簡単になるので、ウェッジでダマシが発生しやすくなります。
短期トレードをしている人は特に気を付けましょう。
ただでさえウェッジかどうかを判断するのは難しく、ダマシかどうかなんて初心者には分からないと思います。
ウェッジを使う時は「ダマシに遭わないように」というよりも、損切りラインを低くしておいてなるべく早めに決済するように心掛けましょう。

テキスト通りにはいかない!?集団心理を考えよう

ウェッジは、FXのテキストやトレーダーのブログでも紹介されています。
多くは誰が見ても「旗の形だ!」と分かるようなチャートばかりが載っているでしょう。
しかし、実際のFXではそんなにキレイなウェッジが出ることはほとんどありません。
上級者でも「これはウェッジなのか・・・?」と迷うことが多いと思います。
ウェッジには形についての定義がないので、経験から「ウェッジかもしれない」と判断するしかないのです。
初心者の場合はウェッジを見つけるよりも、シンプルにレンジブレイクやよくあるチャートパータンから相場を予想する方が簡単でしょう。
「ここで高値をつけたら、もう次はないと考える人が多いかな?」
「徐々に上がっているから、買い注文が増えてくるかも」
と、他のトレーダーの動きを予想するのも効果的です。
FXとは結局、集団の動きによってチャートが動くものだと思います。

 

ウェッジについて解説してきましたが、いかがでしたか?
ちょっとややこしいしダマシもあるし、初心者には難しそうですよね。
私も実際に使ってみたことはありません。
今は頭の片隅に入れておいて、理解が追い付いてから試してみようと思います(^_^;)

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