初心者にも簡単!チャートパターンから分かる「レンジブレイク手法」

  • 21/11/2022
  • FX

FXでポピュラーな手法に、「レンジブレイク」があります。
このブログでも何回か登場していますが、どういうことかしっかり説明できますか?
なんとなくでトレードしている人は、何か1つでも自信のある手法を持っておくと良いと思います。
「レンジブレイク」は比較的分かりやすく、基礎的な手法なのでしっかり理解して活用することができれば、初心者でも大きく稼ぐことが可能です。
今回は、初心者が覚えておきたい手法の一つ、「レンジブレイク」について勉強しましょう!

「レンジブレイク」って?トレンド相場の切り替わりを見つけよう!

レンジブレイクとは、レンジ相場の上限または下限を突き抜けた状態を表します。
「レンジ相場」とは、チャートの変動がある程度一定の幅(レンジ幅)の中に納まっている時のことです。
価格が上がっても下がっても、一定の上限・下限を超えることはありません。
このレンジ相場から、あるタイミングで上限・下限を突き抜けたのが「レンジブレイク」です。
ややこしいのですが、突き抜けた後の状態をレンジブレイク、突き抜けた瞬間を「ブレイクアウト」というので覚えておいてくださいね。
レンジブレイクが起こると、その後トレンド相場が発生するといわれています。
突き抜けた方向へチャートが伸びていき、一度レンジブレイクすれば元の相場へは戻りにくいでしょう。
そのため、レンジブレイクはトレンドを見極めやすいシグナルになっています。

どうしてレンジブレイクが起こるの?理論が分かれば武器になる!

レンジブレイクの意味が分かったら、次はなぜレンジブレイクからトレンドが発生するのかを勉強しておきましょう。
手法はトレードの仕方を覚えるだけでなく、理論についても学んでおくことでしっかり身に付けることができます。
レンジブレイクは、多くのトレーダーの行動を利用した手法です。
例えばレンジ相場から上へ向かってレンジブレイクした場合、「下降トレンドになりそうだな」と予想していた人はどうするでしょうか。
下降トレンドになると予想していた人は「売り」のポジションを保有しているはずです。
予想に反した相場になったら、損切りをしてリスク回避しますが、損切りをするためには、買戻しをしなければなりません。
ということは、「買い」の注文を出す人が集中しますね。
すると今度は「買い」の傾向が多くなることにより、上昇トレンドが形成されるという仕組みです。
ここでレンジブレイクが起こると、そのままの方向でトレンドが決まると予想できるため、トレーダーたちは新たなポジションを保有します。
また、レンジブレイクで予想に反した状況になったのに損切りしなかった人が、トレンドが決まってから慌てて損切りを始めるのも、トレンド力を強める要素になるでしょう。

初心者にもできる!タイミングがズレても大丈夫♪

レンジブレイクは、「ここ!」というタイミングにピンポイントでエントリーしなければ負けてしまうというものではありません。
多少エントリーするポイントがズレてしまっても、トレンド方向さえ間違えなければ大丈夫です。
他の手法では一瞬たりともタイミングを逃せないものもありますが、レンジブレイクなら少しぐらいのミスでも大負けすることは少ないでしょう。
初心者が初めての手法として導入するのにもおすすめなので、ぜひしっかり覚えて挑戦してみてくださいね♪

チャート

レンジブレイク手法を実践してみよう!テクニカル指標を使用

レンジブレイクは、テクニカル指標を用いてブレイクアウト(レンジ幅を突き抜けること)を見極めます。
2つのテクニカル指標のうち、どちらを使っても良いです。
両方試してみて、使いやすい方を活用してくださいね♪

①チャートパターン「ペナント」

レンジ相場の上限と下限が少しずつ近づいていき、サポートライン・レジスタンスラインを引くと三角形の旗のような形になる状態を「ペナント」といいます。
ペナントが見えたら、ブレイクアウトの可能性が高まっているでしょう。

・上昇トレンドが予測できる

サポートラインが右に向かって上がり、レジスタンスラインが右に向かって下がっている時を「上昇ペナント」といいます。
これは上昇トレンドが発生する前兆です。

・下降トレンドが予測できる

サポートラインが右に向かって下がり、レジスタンスラインが右に向かって上がっている時を「下降ペナント」といいます。
これは下降トレンドが発生する前兆です。

②チャートパターン「フラッグ」

サポートラインとレジスタンスラインが並行しながら、価格がレンジ幅を行ったり来たりしている状態を「フラッグ」といいます。
ペナントは三角形の旗でしたが、フラッグは国旗のような四角形です。
フラッグもブレイクアウトの前兆として活用することができます。

・上昇トレンドが予測できる

サポートライン・レジスタンスラインがどちらも右下がりの状態を「上昇フラッグ」といいます。
この後はブレイクアウトして、上昇トレンドができる可能性が高いでしょう。

・下降トレンドが予測できる

サポートライン・レジスタンスラインがどちらも右上がりの状態を「下降フラッグ」といいます。
この後はブレイクアウトして、下降トレンドができる可能性が高いでしょう。

ペナントとフラッグ、どちらも旗をイメージさせるので少しややこしいかもしれません。
フラッグについては出現頻度が低く、ダマシもあるので注してくださいね。
初心者はペナントの方が活用しやすいかもしれません。

どこでエントリーする?ブレイクアウトの瞬間を狙おう!

レンジブレイク手法では、基本的にブレイクアウトした瞬間にエントリーします。
エントリーする時に重要なのはトレンドの方向を見極めること。
先ほど解説した通り、ペナントやフラッグの形によって上昇トレンドと下降トレンドどちらが発生するのかを判断します。
上昇トレンドになりそうだなと思う時は、「買い」が基本ですね。
下降トレンドになりそうだと判断できれば、「売り」で注文しましょう。

ダマシに注意!レンジブレイクが罠になるかも・・・

現在、レンジブレイクは最も一般的な手法の一つになりました。
初心者でもエントリーポイントを掴みやすいため、多くの人が活用しています。
しかし、これだけ一般的に普及してしまうと危険性も・・・。
レンジブレイクでエントリーするトレーダーの動きを利用して、負けさせてやろうという投資家ガチ勢もいるのです(´;ω;`)
通常であればレンジブレイク後、そのままトレンドが形成されていたはずなのに・・・。
逆の方向へ変えるため、大量の注文を出して相場を動されてしまうことがあります。
「レンジブレイクしたぞ!上昇トレンドだ!」と思った瞬間にエントリーしたら、なぜか反転して下降の一途をたどり始め・・・という相場もよく見られるでしょう。
本当にトレンドの前兆なのか、それともダマシなのか判断できないと、なかなか利益に結び付けることはできません。

騙されたくない!押し目買いと戻り売りでダマシを回避

このブログでもエントリーポイントについていくつか解説してきましたが、どの手法にもダマシが存在します。
「ここだ!」という時にエントリーできれば一番お得ですが、ダマシに引っかかってしまえば意味がありませんね。
騙されないためには、ベストすぎるポジションを狙わないことです。
つまり、「ここ!」というタイミングをあえて見送り、2回目に来た波に乗りましょう。
以前にも解説しましたが「押し目買い」と「戻り売り」が有効です。
まだ知らないという人は、ぜひ一度勉強しておいてくださいね♪

 

初心者にも分かりやすいレンジブレイク手法、覚えましたか?
実際のチャートを見ながらやってみると、さらに身に付くと思います。
慌てずにゆっくり試してみましょう。

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