初心者が覚えるべき「ローソク足」とは?色と形で相場を掴む

  • 22/11/2022
  • FX
FX,ローソク足

FXトレードをする時に必ずと言っていいほど活用するのがチャートですよね。
このチャートには、バーチャート、ラインチャート、ローソク足の3種類があり、一般的に多く使われているがローソク足チャートです。
ローソク足チャートは、ローソクに似た形をした棒状の形がいくつも連なっています。
ローソク足は、売買のタイミングを知ることができるので、トレードでは非常に重要です。
FXの結果を示すものではなく、これから相場がどのように動くのか予想することにも役立つので、初心者がまず身に付けるべき知識の1つでもあります。
今回はこのローソク足について勉強していきますよ。

ローソク足とは?何が分かるの?

ローソク足は、FXチャートで最もよく使われているものです。
ローソク足は、時間軸の設定が可能で、1日を区切りにしたものを「日足」、1週間を区切りにしたものを「週足」、1ヶ月を区切りにしたものを「月足」となど、様々な時間軸で表すことが可能です。
それぞれの時間軸の中で、「始値」「終値」「安値」「高値」の4つを知ることができます。
始値とはその期間が始まった時の価格、終値とはその期間の終わりの価格を示しています。
安値はその期間で最も安かった価格、高値はその期間で最も高かった価格を示しています。
そして、始値と終値を四角形で囲って「実体」とし、その四角形から高値と安値に向かって上下に引いた直線を「ヒゲ」と呼びます。
上に向かって伸びた直線は「上ヒゲ」、下に向かって伸びた直線は「下ヒゲ」となり、どちらの方向に伸びているかで意味が変わります。

ローソク足の色にも注目

ローソク足は、赤色と青色があり、赤色は「陽線」、青色は「陰線」と呼びます。
陽線は「買い」の方が多く相場が上がっていることを示し、陰線は「売り」の方が多く相場が下がっていることを示します。

長いヒゲと短いヒゲの違いとは?実体との差で相場の流れを掴む

ローソク足の色だけでなく、ヒゲの長さにも注目です。
ヒゲが長ければ始値と安値、終値と高値の間に大きな差があったと言えます。
さらに陽線では、上に長く伸びているヒゲが表れた時は、高値に対して終値が低く抑えられていることになり、一時的な上昇があったもののその後は、「買い」の勢いがそれほど続かなかったということになります。
ヒゲが短い場合は、始値・終値に対して安値と高値がそれほど移動しなかったと言えます。
また、実体そのものが小さい場合も、相場の動きがあまりなかったということになります。
反対に実体が大きければ値動きが激しかったことを意味し、陽線であれば値上がりの傾向が強め、陰線であれば値下がりの傾向が強めだったことが把握できます。
また、ヒゲがないローソク足もあり、この場合、陽線の時は始値がそのまま安値になり、終値が高値と同じだったという結果が分かります。
陰線の時は反対に、始値と高値が同じ、終値と安値が同じだっという結果になります。

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ローソク足の組み合わせとは?前日と翌日をまとめよう

ローソク足はその日によって陽線が現れたり、陰線が現れたりします。
ローソク足の1本だけでも相場を把握できますが、連続したローソク足の足型を分析することで、より相場を把握しやすくなります。
それぞれのローソク足を個別に分析するのではなく、2つのローソク足を合わせた新たなローソク足をイメージしてみると、相場の流れを掴むことができますよ。
今回は、日足での分析で見られるローソク足の組み合わせパターンを例に挙げ、分かりやすく解説します。

包み線

前日のローソク足がすっぽり収まるほどの大きなローソク足が翌日に現れたことを「包み線」または「抱き線」といいます。
例えば、陰線が出た次の日に陽線が出たとします。
これを簡単に解説すると、1日目は相場が値下がりしたものの、次の日には値上がりに転じたことを表しています。
これは「売り」よりも「買い」の傾向が強く、この2日の間に相場が上昇したことがわかります。
反対に、小さな陽線の翌日に大きな陰線が現れた場合は、相場が値上がりした次の日に値下がりしたことを表しています。
買いよりも売りの傾向が強く、相場が下がったことがわかります。
また、同じ色同士の組み合わせでは値動きがあったものの、上昇や下落の流れが変わったことにはならず、分析してもあまり意味がないと言われているので、異なる性質のローソク足の変化から考えてみるのが有効的です。

はらみ線

1日目よりも2日目のローソク足の方が小さくなることを「はらみ線」といいます。
前日に比べて大きな動きがなかった場合に出る組合せです。
陰線から陽線へ変化した時は、前日の高値を超えるほどの相場の上昇がなかったことになります。
下ヒゲが長い場合は、値下がりしている傾向にあることがわかります。
もし過去と比較して低い価格帯になっているようなら、これから上昇する可能性があると言えるでしょう。
反対に、陽線から陰線に変化した時は、前日の安値よりも相場が値下がりすることは起こらなかったことになります。
上ヒゲが長く、相場が上昇している傾向にある場合、過去と比較して高い価格帯であれば、次に値下がりすることが予想できます。

三兵

どちらか同じものが3本続けて出た場合は「三兵」といって、チャート分析に利用できます。
陽線が3本続けば「赤三兵」、陰線が3本続けば「黒三兵」となります。
過去と比べて、低い価格帯の時に赤三兵が出たら上昇へ転換する可能性があり、反対に高い価格帯の時に黒三兵が出れば下落へ転換する可能性があるということになります。
この3つのローソク足は、1~3日分がそれぞれ違う大きさでも同じことが言えます。

三空

3日分のローソク足が、それぞれ隙間を空けながら斜めに配列されたものが「三空」です。
この時の隙間を「窓」といい、相場の勢いが強いことを示しています。
この窓が連続して開いている場合は、買いや売りの傾向が最高潮に達している状態で、
相場の勢いがそろそろ頭打ちになることを示し、上昇中の相場で見られれば、次に下落することが予想されます。
下落中の相場で見られ達場合は、これから上昇することが予想されます。
三空は、利確のタイミングとも言われていて、必ずトレンドが終わるわけではないですが、相場の勢いの強さもあるので注意が必要です。

三山

数日間のローソク足の頭を線でつなぐと3つの山を描く時、「三山」といわれる現象になります。
これは相場上昇の終焉あたりでよく見られる形であり、これから下落することが予想されます。
ちなみに真ん中の山が低くなっているものは、下落がそろそろ終わるという頃に見られることが多く、ここから値上がりするタイミングだと予想できます。

 

このようにして、1日分のローソク足だけでなく、前日や翌日のローソク足を合わせて分析することが相場を予想することに役立ちます。
三山のように、数日間をまとめたものはチャートの大きな流れを使った「パターン分析」で使われているので、自分の画面で調べてみてくださいね。

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