通貨ペアが勝負を決める!通貨を決めるポイントとは?

  • 24/11/2022
  • FX

FXは、取引する通貨ペアの組み合わせを何にするかがとても重要です。
安全で取引しやすい通貨もあれば、リスクが高く分析に高度な技術や深い知識が必要な通貨もあります。
また、選んだ通貨ペアとトレードの手法が合っていれば大きな利益を生み出すことができますが、合っていなければ大損失になってしまう可能性もあるのです。
今回は、初心者が通貨を選ぶ際のポイントについてまとめてみました。

そもそも「通貨ペア」とは?

通貨ペアは、取引をする異なる2つの国の通貨の組み合わせです。
この異なる2つの国の通貨を売買することによって利益や損益が生じるのです。
例えば、アメリカと日本の通貨で取引を行う場合、「米ドル/円」と表します。
通貨ペア「米ドル/円」で売買する時の意味としては下記のようになります。

・米ドル/円を買う=米ドルを買って円を売る
・米ドル/円を売る=米ドルを売って円を買う

ちょっとわかりにくいので、売買のイメージを以下にまとめてみました。

例:「ドル/円」
→商品棚に「ドル」を持っている・お財布に「円」を持っている状態

①「ドル/円」を買った
→お財布の中の「円」を支払い、商品棚に「ドル」が増える

②「ドル/円」を売った
→商品棚の「ドル」を売り、お財布に「円」が増える

「ドル/円」が「円/ドル」になれば意味も反対になるので、ちょっとややこしいですね。
また、通貨ペア組み合わせには、「基軸通貨」と「決済通貨」があります。
通貨ペアの左側に書かれている通貨が基軸通貨で、右側に書かれている通貨が決済通貨です。
「米ドル/円」の場合、基軸通貨は「米ドル」となり、決済通貨は「円」となります。
取引の際は、基軸通貨と決済通貨とどれにするかも考えて決めましょう。

FX,通貨ペア

通貨表記を覚えよう!コードが決まっている

FXでは、流通されている通貨を3文字のアルファベットで表します。
例えば米ドルなら「USD」、日本の円なら「JPY」となり、それぞれコードのように決まっています。
今回はその他によく使われるものをいくつかご紹介しましょう。

・EU(ユーロ)…「EUR」
・中国(人民元)…「CNY」
・香港(ドル)…「HKD」
・イギリス(ポンド)…「GBP」
・韓国(ウォン)…「KRW」
・スイス(フラン)…「CHF」
・トルコ(リラ)…「TRY」
・メキシコ(ペソ)…「MXN

他にも通貨ごとに表記が決まっています。
興味がある人は調べてみてくださいね。

メジャーな通貨とマイナーな通貨?

通貨には取引量が多いメジャーなものと、あまり取引されていないマイナーなものがあります。
ドルやユーロなどは世界でも流通量が多く、円もメジャーな通貨として知られるようになりました。
反対に、トルコリラ・南アフリカランドなどは最近発展してきている国の通貨ですが、相場が安定していないのでマイナーな通貨に分けられています。
FXでは、メジャーな通貨同士のペア、メジャーな通貨とマイナーな通貨のペアが取引されることが多く、それぞれ特徴があるので、ご紹介しましょう。

メジャー通貨×メジャー通貨

スプレッドが安いため、取引にかかるコストが抑えられます。
また、取引量が多いので相場が安定し、国の情勢に関しての知識も身につけやすいので初心者におすすめです。

メジャー通貨×マイナー通貨

スプレッドが割高であることが多く、取引にかかる費用が高くなります。
しかしスワップポイントが高いため、プラスになればその分利益も大きくなるでしょう。
ただし、情勢が安定していない国の通貨では、相場が急変することもしばしば。
チャンスもありますが、リスクが高い取引になるでしょう。

通貨に何を選ぶかによって損益が変わります。
初心者はメジャー通貨同士のペアで経験を積んだ方が良いですね。

トレード手法によっても変わる?通貨の選び方

FXを始めたばかりの人は、ドルやユーロ、円などのメジャー通貨での取引がおすすめです。
しかし、トレードの手法によっては、マイナーな通貨の方が狙い目なこともあります。
また、短期トレード・長期トレードの違いによっても合う通貨と合わない通貨があり、高度な分析力を必要とする通貨もあるので、その通貨の相場を正しく読むことができるかよく考えて選びましょう。
よく分からない時点では、流通量も多くチャートの流れも読みやすいメジャーな通貨を選ぶ方が良いですね。

初心者におすすめの通貨は?メジャー通貨が一番!

取引量が多い通貨は相場が安定しているので、これからどんな値動きになるかある程度予測しやすいものです。
初心者だけでなく、プロトレーダーとして活躍している人も、こうしたメジャーな通貨を使っています。
価格が安定しているだけでなく、スプレッドが安いこともおすすめポイントで、短期に多くの回数をトレードをする人にとってもお得な通貨です。
ポジションを長期保有する際も、スプレッドが安ければ負担も少なく済みます。
また、流動性が高いので、売り注文・買い注文どちらも受けられやすいので安心ですね。
あまり取引されていない通貨を選んでしまうと、いつまでたっても希望の価格で注文が出されず、負けている場合は含み損が大きくなっていくばかりです。
初心者のうちは失敗することも多いので、手放したいと思った時にすぐ誰かが買ってくれるというメジャー通貨がおすすめです。

知識があるなら挑戦してみよう!ただし注意点も

初心者だけでなく、多くの人が使う通貨が一番安心ですが、もしあなたがFXや政治・経済の知識に大きな自信があるなら、マイナーな通貨を選んでみてもいいかもしれません。
「ファンダメンタルズ分析」は、その国の政治や経済の状況から相場を分析し、これからの流れを予想していくものですが、初心者でもこの分析が得意な人もいるでしょう。
ただし、通貨の相場はその国の情勢だけでなく、関係している国の決定や権力者・指導者の発言にも影響を受けます。
世界の政治や経済に強い関心があり、よほどの高度な知識を持っている人でなければ、分析は難しいと思っていた方が良いですね。
また、「この国の情勢は安定しているから、必ず上昇するはずだ!」と、FXの経験や知識よりも、政治・経済の知識を優先してしまうと大変なことになる可能性もあります。
自信があるからこそ修正が遅れ、負けを引きずる人もいるのです。
政治・経済の知識があっても予想が外れることがあることも忘れずに、冷静な判断をしましょう。

同じような動きになる?通貨には相互関係がある

メジャーな通貨として、「円/米ドル」と「円/ユーロ」の両方を保有している人もいます。
この2つのチャートを見てみると、同じ動きをしていることが分かるでしょう。
上がる時も下がる時もほとんど一緒で、この2つを持っていれば利益が出るのも、損失が出るのも同じタイミングになります。
そのほか、ニュージーランドドルなども同じような動きをする通貨ですね。
こうした同じようなチャートになる通貨ペアは相互関係があり、お互いに影響を受け合っています。
トレードには相互関係にある通貨ペアを使って利益を倍増させる手法もあり、その場合はメジャーな通貨にこだわる必要はありません。
チャートを見て「同じ動きだな」と思ったものを選んでもOKです。
反対に、リスクの高い通貨をトレードする時は、値動きが逆転した時の保険として、チャートが逆の動きをする通貨を一緒に保有しておくと良いでしょう。
そうすれば、予想に反しても損失を抑えることができます。

 

通貨ペアはFXをする上で一番悩むところかもしれません。
どの通貨を選ぶかによってトレードの手法も変わり、分析方法も変わるのです。
初心者はメジャーな通貨から始め、政治・経済の情勢や最新情報をチェックしながら経験を積んでいきましょう。

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