最近政府が「投資でもして自分で老後の生活費を確保しておいてね」的なことを言い出しました。
欧米では小学校でもお金の勉強があり、投資についても教えてくれます。
しかし日本では、「汗水たらして働くことこそ正義」という風潮が根強く残っているような・・・(^_^;)
欧米ではとっくに当たり前の資金運用なのに、日本ではまるで錬金術かギャンブルのようなダークなイメージを持っている人がまだいるのです。
そんな日本でいきなり投資しろと言われても、ほとんどの人が何をしたら良いか分からないと思います。
今回はこれから投資を始めたい人のために、どんなものが選択肢としてあるかを解説していきましょう。
今、株って儲かるの?
「投資」と聞いて、多くの人が初めに株をイメージするのではないでしょうか。
日本の小学生でも、株くらいは習っていると思います。
株は正式には「株式投資」といい、株式会社が発行する株式(株券)を売買することによって稼ぐ投資方法です。
売買益だけでなく、株式の保有に対する配当金、株主が受け取る優待として商品やサービスなどのプレゼントがあります。
ただ、「これから成長するに違いない!」という企業は今、ほとんど見つからないかもしれません。
コツコツ利益を積み重ねていくことはできても、「株で大儲け!」ということはほとんど起きないでしょう。
株のメリット・デメリットは?
人気のテーマパークを運営する企業は、株主向けにテーマパークの入場パスポートや限定商品をプレゼントすることも!
投資目的というより、その企業を応援したい一ファンとして株を購入する人もいるようです。
しかし、株は初心者にとって少しハードルが高い投資になるでしょう。
というのも、株はまとまった資金が必要だからです。
ほとんどの上場企業は、100株を最低売買単位としています。
株価が1000円であれば、最低でも10万円は用意しなければなりません。
また、株の相場を読むのには企業が発表する財務諸表を分析する必要があります。
多くの中から投資商品を選ぶのも難しいし、もちろん元本割れのリスクだってありますね。
さらに、取引できるのが平日の朝9時から15時までということで、副業にするのも難しそうです。
投資信託とは?
株と並んで一般的なのが、「投資信託」です。
しかし、これも詳しくは知らない人が多いでしょう。
投資信託は別名「ファンド」といい、専門家に預けて投資・運用してもらうという方法です。
顧客から集めたお金は、一つの大きな資金となって株や債券などに投資されます。
どの株を買うか、どこに投資するかはそれぞれのファンドによって違うため、まずはファンド選びから始めることになりますね。
運用の結果利益が出れば、各顧客の投資額に応じて分配される仕組みです。
損失が発生した場合も、自分が投資した額に応じて損することになります。
投資信託は少額から始められるけど・・・
株の場合は最初からそれなりの資金が必要ですが、一般的な投資信託は1万円から、積立式の場合は1000円程度でも始められます。
多くの人から資金を集めて運用するものなので、1人分の負担額は少なくて済みますね。
ただし投資信託の購入時に払う手数料、投資信託保有にかかる運用管理費、決算ごとに受ける監査の費用、株式の売買時にかかる委託料、換金する時にかかる財産留保料など、ファンドに支払う諸費用が痛い出費となります。
投資信託の預け先によってコストも異なるので、目論見書などで確認しておきましょう。
投資信託は元本が保証されていない
自分で投資商品を選ばなくて良いので、安心して任せられるという人もいますが・・・。
投資信託も株と同じく、元本が保証されているわけではありません。
また、ファンドに預けることを銀行に預金するのと同じように思っている人がいるかもしれませんが、全く違います。
銀行などの信頼できる金融機関にお金を保管してもらっているのではなく、専門家から代わりに投資してもらっているだけです。
もちろん投資の結果、損することもあります。
たとえ利益が発生しても、諸費用を差し引いたらむしろマイナス・・・という可能性もありますね。
証券会社に預けているからといって、絶対に儲かるというわけではないので注意しましょう。
NISAが流行ってる?
政府は、「NISA」を推進しています。
これは厳密に言うとFXや株などの投資の種類を指す言葉ではなく、税制面で優遇される制度のことです。
普通、投資で儲けた利益には税金が課せられます。
株であれば配当金や分配金、譲渡益も税金の対象です。
しかしNISAで口座を開設すると、投資の利益を非課税にすることができます。
一般のNISAだと5年、「つみたてNISA」は20年の非課税期間が設けられており、制度を利用しない人よりもお得に資金を増やせるでしょう。
2024年からは無期限で非課税投資ができるため、今より多くの人がNISAを利用するようになると思います。
ただ、今年から運用を始めれば、来年から始めるより多くの金額を非課税にすることができるそうです。
新制度への移行も手続き不要でOK(予定)とのことで、まさに始めるなら今!という投資です。
NISAをすると良いことは?
NISAの最大のメリットは、税金がかからないことです。
制度を利用しない場合は、投資で得た利益に対し20.315%の税金が課せられます。
例えば1万円の利益が出た場合、税金で2,000円近く取られてしまうことに・・・(´;ω;`)
NISAで投資を始めれば、儲かった分だけ利益を手にすることができますね。
来年からは非課税期間も無制限になるので、長期保有になればなるほどお得な投資方法です。
NISAをする前に心配しておきたいこと
節税にもなるNISAですが、結局は株や投資信託をすることになります。
証券口座を作ったら、自分でどこの株券を買うか、どのファンドに預けるかを決めなければなりません。
NISAを利用すると決めればそれで終わりではなく、株や投資信託について学び、銘柄やファンドを選ぶところまで自分でする必要があります。
いくら税制面で優遇されていても、そもそも利益が出るかどうかはやってみないと分からないでしょう。
また、NISAを利用できる投資商品が決まっており、FXや債券は対象ではありません。
対象商品であっても金融機関によってはNISAにならないこともあるので、事前に問い合わせておきましょう。
仮想通貨ってどうなの?
最近は「仮想通貨投資」も話題になっていますよね。
その将来性は未知数で、今後当たり前になるとも、いつか破綻するともいわれています。
これから大きく化ける可能性もありますが、いま現実のお金を賭けるほどの価値があるかは微妙なところです。
ハッキングのリスクもあるし、そもそも仮想通貨に関する法律や税制が整っていません。
株や投資信託で盗難や詐欺があれば警察も金融庁も動くでしょうが、仮想通貨の場合はほとんど泣き寝入り状態です。
現行の税制では所得は雑所得に分類され、最大で55%も課税されるとか。
パッと稼げるかもしれないけど、大失敗するかもしれない。
しかも税金でごっそり持っていかれるかも・・・。
コツコツ稼ぎたい人には向いていないかもしれませんね。
やっぱり私はFX
今回はFX以外の投資について解説してみました。
調べれば調べるほど、国の法定通貨を取り扱っているFXが安全に見える・・・(^_^;)
もちろんFXだって投資なので、損することもあります。
でも、一企業に期待する株、ファンドに預ける投資信託、”目に見えないお金”仮想通貨よりは安心できそう(笑)
これから投資を始めようと思っている人は、まずはFXを試してみてはいかがでしょうか。
少額からOKで、トレードの時間帯も自由度が高いFXなら、初心者でも気軽に始められるでしょう。