チャートの見方を覚えよう!パターンを知って相場の流れを掴む

  • 22/11/2022
  • FX

FXの相場観を掴むには、値動きをグラフ化したチャートから分析することが重要です。
チャートは「ローソク足」という棒グラフのようなものが並び、数時間・1日などの小さい時間軸の値動きと、1週間・1ヶ月などの大きい時間軸の値動きの両方を見ることができます。
今回は、初心者がまず覚えておきたいチャートのパターンについて解説していきましょう。
実際のFXで全く同じ形になることばかりではありませんが、このような形になることが多いというものをご紹介するので、参考にしてみてくださいね。

値動きの下げ止まり、上げ止まりを知ろう!基本のライン

チャートの分析は、「支持線」と「抵抗線」という2つの線が基本となります。
「支持線」は「サポートライン」と言われることもあり、下がっていた値動きがこれ以上下がらなくなった時の価格帯を表すものです。
これに対し「抵抗線」は「レジスタンスライン」とも呼ばれ、上がっていた値動きがこれ以上上がらなくなった時の価格帯を表しています。
支持線と抵抗線が見えたということは、今後も同じ価格帯のところで値動きの下降・上昇が止まるということが考えられ、次に反対のトレンドが発生することが予想できるのです。
分かりやすく言えば、支持線・抵抗線にチャートが触れた時に跳ね返って下降・上昇するというイメージになりますね。
支持線・抵抗線の2本のラインの間を「レンジ」といい、ここから突き抜ければ「レンジブレイク」、レンジ内で相場が行ったり来たりしている状態を「レンジ相場」といいます。
トレードとしては、支持線に到達したら買い、抵抗線に到達したら売るというのが基本です。

FX,チャート

支持線・抵抗線が逆転!?買いと売りのポイントが変わる

支持線と抵抗線の位置は、逆転することもあります。
このことを「ロールリバーサル」といい、FXではよく見られる現象です。
支持線を突き抜けて下方向へブレイクした後で、再度支持線近くまで価格が戻るということがありますが、この時、今まで支持線として見ていたラインは抵抗線としての役割をするようになります。
反対に、抵抗線を突き抜け上昇してブレイクした価格が、抵抗線まで戻ってくれば抵抗線は支持線としての働きに変わります。
2本のラインに収まりきらなくなったタイミングで、支持線・抵抗線を逆に読み替える必要があるということです。
支持線であれば、その相場が買いポイントになりますが、ブレイクして戻ってくれば、同じ価格の相場でも次は売りポイントになることもあり、その時の相場だけでなく、今までの流れも含めた判断が必要となります。
チャートを見ながら、どこが支持線・抵抗線なのか、どこでブレイクしているのかを見逃さないようにしましょう。

トレンドを掴め!安値と高値を結ぶ線

トレンドを把握するには、価格の安値と高値を結んだ線を引くことが参考になります。
この線を「トレンドライン」といい、価格の安値を結んだものは「上昇トレンドライン」、価格の高値を結んだものが「下降トレンドライン」です。
上昇トレンドラインに価格が近づけばその後は上昇し、下降トレンドラインに価格が近づけばその後は下降することが分かります。
支持線・抵抗線と同じように、ラインに触れると跳ね返るというイメージですね。
トレンドラインは、「押し目買い」や「戻り売り」の判断をすることに役立ちます。
また、このラインをブレイクしたということはトレンドが終わったか、値動きの勢いが一時止まったということが想像できるのです。
ただ、ブレイクしたからといって必ずトレンドが弱まるということではなく、反対にトレンド感がもっと強くなって、引いておいたトレンドラインから大きく価格が離れることもあります。
トレンドラインは常に直線を引いているのではなく、上方向に伸びていたと思ったらあるタイミングからは下方向に変わって伸びるということもあり、曲がったような線に見えます。
この角度が急なほど値動きにも勢いがあり、角度がなだらかであれば値動きの勢いが弱いことになります。
このようにして、トレンドラインはその形からトレンドの勢いを把握することもできるのです。
ただ、この曲がったトレンドラインが示すものはトレンドの勢いだけでなく、トレンドが終了するシグナルの可能性もあります。
この場合は、次にトレンドの転換が待っているので、注意が必要です。
トレンド系だけでなくオシレーター系のインジケーターも使って、トレンドの持続力も調べることが大切です。

トレンドラインと併せて引くべし!「チャネルライン」

トレンドラインと対になる線を引くことで、利確の目安を付けることができます。
トレンドラインとは反対に、上昇トレンドでは高値を、下降トレンドであれば安値を結んで引いた線を「チャネルライン」といいます。
トレンドラインと並べて2本の線が平行になる時は、「平行チャネル」と呼ばれています。
この2本の線の間に相場が上下するレンジ相場と同じような値動きが見られ、チャネルラインに触れれば利確のタイミングです。
例えば、下降トレンドであればトレンドラインに近づいた時に売る、チャネルラインに近づいた時に利確するのが有効にです。

トレンドの転換タイミング!くさび型に注目

トレンドラインとチャネルラインの間の値動きがどんどん小さくなると、先にかけて細くなっていく「くさび型」のチャートができあがります。
これを「ウェッジ」といい、安値と高値を上方向に更新しているチャートであれば「上昇ウェッジ」、下方向に更新していれば「下降ウェッジ」となります。
上昇ウェッジは安値が高くなっていく勢いがありますが、高値の上昇は弱まっていると考えられるでしょう。
そのため、その後は下降のトレンドに転換するということが予想されます。
反対に、下降ウェッジであれば、高値が順調に下がっても安値がなかなか下がらずにいると考えられるので、次に上昇トレンドへ変わると予想することができるのです。
値動きが小さくなるのは、そのトレンドの盛り上がりが収まってきたことを示し、次に反対の動きをするためのエネルギーを蓄えている状態にあります。
ウェッジが確認されると、次に大きな値動きが発生しやすいので、方向性を見誤らずにトレードすれば、初心者でも大きく勝つことができるでしょう。

Aroon Indicatorのラインが分かりやすい!相場の動向を視覚化

チャートのパターンはいくつかありますが、自分で線を引いたり、それが何を示しているのか調べるのは大変でしょう。
「テクニカル分析」というチャートの分析に使われる「Aroon Indicator」は、上昇ラインを「アルーンアップ」、下降ラインを「アルーンダウン」という2本の線で視覚化してくれる便利なツールです。
アルーンアップの数値が高いほど上昇傾向が強く、アルーンダウンの数値が高いほど下降傾向が強いことが分かります。
それぞれのラインがどのような形を描いているかによって様々な分析をすることができ、ポイントを掴めば初心者でも分かりやすいでしょう。
その内容はまた後日解説していくのでお楽しみに。

 

チャートはFXのトレードの結果を示している過去のデータに過ぎないと思っている人はいませんか?
通貨ペアの性質や、今トレンドの通貨を狙うトレードの仕方をしている人もいますが、チャートから分析することはFXで勝つために忘れてはいけないものです。
初心者もチャートの見方は必ず勉強しておきましょう。

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